「は…ぃ、すみま…せん 藍染さ…ん」
「分かれば良いんだ。萌苗は良い子だね。…さて、話の腰を折ってすまなかったね 織姫。早速 君の能力を、見せてくれるかい?」
「…はい」
「どうやら君を連れて来たことに 納得していない者も居るようだからね。…そうだね?ルピ」

藍染が視線をルピに移せば、ルピは憎しみを帯びた顔で藍染を見ていたが、視線がかち合った途端フイと目線を外した。

「…当たり前じゃないですか…。ボクらの戦いが全部…こんな女一匹連れ出す為の目くらましだったなんて…、そんなの納得できる訳ない…」
「済まない。君が そんなにやれるとは予想外でね」
「……………!」

それを聞いた藍染は、さして詫びる気持ちを表す様子も無く、淡々と話す。その言動が更にルピの癪に触ったようだった。

「さて そうだな…。織姫 君の能力を端的に示す為に…、グリムジョーの左腕を治してやってくれ」
「「!」」

藍染の意外な発言に、一同は驚きが隠せない中、ルピは馬鹿にするように藍染を捲し立てようと吠える。

「バカな!そりゃムチャだよ藍染様!!グリムジョー!?あいつの腕は東仙統括官に灰にされた!消えたものをどうやって治すってんだ!!神じゃあるまいし!!」

ルピの罵声を織姫は気にしないようにし、グリムジョーに近付くと左腕に両手をかざす。

「…双天帰盾。私は――――拒絶する」

グリムジョーの左腕をオレンジ色の光が覆う。

「おい!聞いてんのか女!!命惜しさのパフォーマンスならやめとけよ!!できなかったらお前を殺すぞ!!その能力ってのがニセモノなら お前にみたいな奴を生かしとく理由なんか…、…ない……ん…」

ルピは驚愕の色を隠せずにいた。何故なら、確実に再生しないと思っていたグリムジョーの左腕が、みるみるうちに再生してしまったのだから。これには、左腕を失ったグリムジョー自身も、驚く以外他ない。




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