「…な…!」
「……………!」
「な…何で…。回復とか…そんなレベルの話じゃないぞ…。一体何をしたんだ、女…!?」

それを聞いた藍染は、更に深い笑みを見せ、話し出す。

「解らないかい。ウルキオラは これを「時間回帰」若しくは「空間回帰」と見た」
「はい」
「バカな…人間が、そんな高度な能力を…そんな訳ないだろ…!」
「その通りだ、どちらも違う。これは「事象の拒絶」だよ」
「な……」
「彼女の能力は、対象に起こったあらゆる事象を限定し・拒絶し・否定する。何事も起こる前の状態に帰すことのできる能力だ。それは「時間回帰」や「空間回帰」よりも更に上。神の定めた事象の地平を易々と踏み越える」
「神の領域を侵す能力だよ」
「………!!!」

二人の会話を気にする事無く、グリムジョーは再生した自身の左腕を動かし、感触を確かめた。そして

「…おい女。もう一か所治せ」

と自身の背中を指しながら織姫を呼んだ。織姫は振り返りグリムジョーに近付き、後ろに回って背中の疵を癒す。
どんどん背中の疵は癒えていき、剥された『6』の数字が姿を現し、それに気付いたルピの声は、自然と低くなる。

「!…何のつもりだよ…グリムジョー」
「…あァ?」


互いの霊圧はどんどん上がっていく。
グリムジョーは背中越しにルピを見た……と見えたのは一瞬で、いつの間にかグリムジョーはルピに接近しており、腕はルピの心臓を貫いていた。心臓を貫かれた反動で、ルピは勢い良く吐血する。

「…グ…っ…グリムジョー…、てめぇ…」
「そういうことだ。じゃあな"元"6番」




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