「失礼します」

ウルキオラの声が部屋に響く。
部屋に入ってすぐに二人の女性破面と、中には自分達に背を向け、優雅にイスに座っている藍染が居た。

「ご苦労様ウルキオラ。…あぁ、萌苗は早速ソレを着てくれたんだね。似合ってるよ」
「ありがとうございます」

ペコリと萌苗がお辞儀をすると、藍染は首だけを萌苗に向け、ニコリと静かに笑みを零した。
そして、目線を萌苗から織姫に移す。

「よく来たね織姫、急な呼び出しで済まない。君に見せておきたいものがあってね」

そう言って静かに席を立ち、身体を皆の方へ向け、口を開く。それは、二人の女性破面に向けてのものだった。

「ロリ、メノリ、下がってくれ」
「は…っ」
「し…しかし…、藍染様とこのような者を二人きりには…」

二人は驚いた様子で少し声を張り上げ反論するが、それは藍染の憐れんだ視線のみで阻止され、二人は勢い良く片膝を床に付け、

「「し… 失礼しました!!」」

と言い、早々にその場を立ち去る。
二人がウルキオラの横を通り過ぎる時、ツインテールの少女の方が「…何よ…あの女…!」と言い捨てて言ったのを、四人は聞き逃さなかった。

「…萌苗、君も下がってくれ。この前の事は、思い出したくないだろう?」

突然の言葉に驚き、萌苗は目を見開いた。だが、どんな意図があろうと藍染の命令は絶対なので、首を静かに縦に振った。

「…はい」
「良い子だ。ついでと言っては何だが、十刃の全員を定時に呼んでおいてくれないか?話をしておきたい事があるんだ」
「分かりました。失礼します」

萌苗は、静かにウルキオラの横を通り過ぎ、部屋を出て行った。




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