ウルキオラは服に付いた埃を払いながら口を開き、そして埃を払っていた右手を指差す形で一護へと向ける。その指から光が集まりだした。
―虚閃!!!―
ウルキオラが虚閃を放とうとしていることに気付いた一護は、急いでネルを自分の引き寄せようとしたが時すでに遅く、強い光が発射され遠方の分厚い壁に穴が開き爆風と共に一護は吹き飛んだ。が、重度の疵を負ってはいるが、間一髪で虚閃を避けたのだろう一護は砂漠に着地し、走りながら小脇に抱えたネルに向かって叫ぶ。
「ネル!大丈夫か!!ネル!!!」
しかし、ネルはぐったりしたまま返事をしない。
意識が無いのが分かり多少の焦りを見せる一護の横へ、ウルキオラが姿を現した。
「! 」
その存在に気付くと同時に一護はとてつもない威力を持った強い蹴りを喰らい、柱へと激突して瓦礫と共に落ちた。口に鉄の味が広がる。
「げほっ、ごほっ…」
咳込んでいる間にウルキオラは一護に追い付き、やっとの思いで荒い呼吸を繰り返している一護を見下しながら言葉を発した。
「虚閃を防御する瞬間、一瞬さっきの仮面を出したな。大した反応速度だ。だが今回は一瞬で砕けた、次はもう出せまい。諦めろ」
そう言った直後、斬月がウルキオラの左胸へと勢い良く突き刺さった。しかし、ウルキオラは痛がる素振りも見せずに刺された箇所を見る。
「…誰が……諦めるかよ……。てめぇが……十刃のトップだろ…。だったらてめぇを倒しゃ この戦い…、勝ったも同然じゃねえか…!」
「…そうか」
ウルキオラは躊躇う事なく、グッと斬月の刃を握り更に左へとずらした。刃がずれた事によって破れた服から覗かせたソレに、一護は目を見張らせるしかなかった。
「そいつは残念だったな」
現れた白い肌。胸には『4』という数字が印されている。
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