織姫は両手を伸ばし、瞳を閉じる。すると髪飾りからオレンジ色の光が発せられ、一護を囲う。そして、オレンジ色の光が一護を囲うと同時に、ゆっくりではあるが徐々に一護の身体の傷は消えていく。

胸元の近くにある大きな穴を除いて…。

その異常を感じた織姫は焦りを感じ、ネルは瞳に溜まっていた涙の量が更に増えていた。

「一護はっ…一護はネルをかばって虚閃の直撃を受けたっス!!一護はネルをかばってキックもまともに喰らったっス!!ネルが一護の足ひっぱりだったっス!!ネルがいなけりゃ一護は大丈夫だったはずっス!!ぜんぶっ…ぜんぶぜんぶネルのせいなんス!!
おねがいだから一護を助けてほしいっス〜〜〜〜〜〜〜!!」
「うるせえ!!!!」

不安が張り詰めてしまったのだろうか、とうとう涙を零しながら一護の事を心配して言葉の連鎖が止まらないネルに対して、グリムジョーが一喝した。
すると、ネルの身体はびくんと大きく跳ね、グリムジョーを見る瞳からは一瞬涙が引っ込んだが、またすぐに別の意味で涙が溜まり始める。
五月蝿いのはどっちだ と言いたくなったが、萌苗はなんとか止めた。

「…ギャアギャアうるせえぞガキ…!次に騒ぎやがってみろ、消し飛ばすぞ…!」
「……………………はい…」
「…黙ってても治る。黙って見てろ」




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