「…い…今のは…なに…?」
「…俺達十刃は藍染から部下の処罰の為に「反膜の匪」てのを渡されてる。そいつを使った。その辺の奴なら永久に閉次元に閉じ込められる代物だ。だが元々十刃用に作られた道具じゃねぇ、奴の霊圧を考えるとせいぜい保って2・3時間てとこだろう」
「へぇ…。そんなのあったんだ…」
「てめぇは部下なんか持ってねぇから必要無ぇだろうが。わかったらさっさと治せ」
一通り説明を終え、再度一護を治すよう指示したグリムジョー。しかし命令された織姫は険しい顔でグリムジョーを見て
「………………嫌です」
と言った。すると、まばたきする間もなくグリムジョーの手が織姫の首に伸び、締め上げる。
「グリムジョー…!」
「治してぇかどうかなんて訊いてねぇんだよ…!治せ!」
「治したらまた黒崎くんにケガさせるんでしょ…、ぜったい…いや…!」
「てめぇ…」
怒りが増す度に首を締める手の力も増していき、それに比例して織姫の顔も険しくなる。
そんな二人の様子を見て、これでは本気で織姫の首をへし折りかねないと判断した萌苗がもう一度止めに入らなければと思ったその時、萌苗とは別の手がグリムジョーの腕を掴んだ。
一護だ。
「…放せよ」
(一護…!)
完全に身体の傷は治っていない為、少し辛そうだがそれでも力強くグリムジョーの腕を払い、織姫の元から放した。
「…黒…」
「井上、治してくれ」
「…え…」
「治してくれ、俺の傷を。…それから、そいつの傷も」
一護の一言にグリムジョーは驚く。先ほどの戦闘からの、見えていないと思っていた右肘から手にかけての大きな火傷を暗に指摘されたからだろうか。しかし、グリムジョーは段々と不機嫌になっていく。
「…止めろ。てめぇに情けかけられる覚えは無ぇ」
「俺だって無ぇよ。けど、対等の条件で戦いてぇんだろ?それとも、敗けた時の言い訳に、そのキズだけでもとっとくか?」
ガン と鉄の塊の大きな音が空に響いた。一護とグリムジョー、互いの斬魄刀がぶつかり合ったのだ。
互いに互いを睨み合う、その顔は緊張と笑み と対照的だ。
「…上等だぜ。対等の殺し合いと いこうじゃねぇか!!!」
「いい加減にして、グリムジョー」
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