To 1983:12/24ディアー.へ
私はディアー.
ストーブの上でヤカンが音を立てている
もう沸いたよ お茶にしよう
霜付いた窓ガラス
外に見える電線に雀がちゅんちゅん
広い居間の真ん中 掘りごたつを囲んで
キミと キミの両親が私達を彩る
まだ朝だけど 大忙し
たくさんの人に「言葉」を届けるから
しっかり 準備しないとね
今日の私は真面目な洋服
白のブラウス 赤のスカート
でも それだけで終わらないの
蛍光塗料とキラキラコーデ
しっかりした洋服 ビカビカの装飾
遊び心満載
とってもステキな服がたくさん
カバンの中にぎゅうぎゅう押し込まれ
いざ 出発!
嬉しそうなキミの気持ちが
揺れるカバンから伝わってくる
チャイムの音色
椅子を引きずる音音
これからお昼休みかな
皆が席を離れていく前に
キミが声を上げる
カバンから解き放たれる私
無造作に 無作為に
たくさんの私たちが配られていく
はいはい 押さないで
そこのメガネのあなた お一ついかが?
キミは嬉しそうに「言葉」を眺める
お昼の時間 話題は「言葉」で持ちきり
みんなが上げる嬉しそうな声
場所は!? 時間は!?
どんな服着ていこう?
何を持っていこうかな?
待ち遠しいね
パジャマに着替えて布団の中へ
電球の薄明かり
メガネを外して 私を見つめるキミ
今日のことを思い出しているのかな
明日 友達4人と公園で待ち合わせ
みんなで一緒に会場へ
美味しいご飯や プレゼントも楽しみだけど
なにより みんなと居られる時間が待ち遠しいね
大丈夫だよ
冬休みが終わったら
また皆に会えるもん
さあ もう今日は寝ようよ
明日のためにね
・・・おや?
こんな時間に・・・お父さんかな?
・・・ああ、そっか
ふふふ キミが起きたら驚くだろうな
明日の朝 ステキな夜を待ちわびるキミ
朝からきっと ステキな一日になると思うよ
私はディアー.
私の上に重ねられた
白い箱に赤いリボン
なんだか私が プレゼントになったみたいだね
- 12 /21-
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