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カーテンの向こうが白くなる。
そうか今日はもう始まってるんだと空虚に、タバコの煙みたいな意識でぼんやりと思う。黄ばんだ白い壁、これで何本目かなんて今更解らない。
夜が逃げていった心の窓を叩く。君はいま元気か、夢見心地で日常には支障なく、ふわふわくらくら海月のようだと返す。
また今日も心の窓は開けなかった。僕はいま空虚でしかなく、寝タバコで落ちた灰すらもキラキラしているような、していないような不安定に呼吸する。光なんて部屋に射し込まないのに、ただ、そう考えて次には、脳の思考の片隅。
お前いまどうしてんの。
聞こえる気がして布団に丸まって。
今更この不衛生な意識には衛星のようにしか浮上しない不浄をどうしようとか、そんなことすらどこか痺れるように傷んでイブプロフェンを貪るようにPTPから取り出してコーヒーで流し込む。
また脱力して。
足元が震える。それは不安に苛まれて安定剤を飲むけど結局寝れない。寝れない。
この際だから刻に任せてどうにかこの意識の明鏡止水からの泥濘を殺してしまいたいけど。
だから光が射して誰かが僕に言う気がしている。
ねぇねぇ。
と。うるさいな、寝れねぇよ。冴え渡る君はしかし何を言うのか、答えはわかっている。君は、生きているのかと。
わかんねぇよ、低迷だ。
本当は誰に言われたわけではない。6時の目覚ましだって昔のまま。だから起きなくちゃ、起きなくちゃって思って漸く、
俺が思うことじゃないよとまた自傷じみる。
安定なんて安寧でない。心の窓、ねぇねぇ、それ一生不安じゃん。でも大体心なんてそんなもんじゃん。
朝が来る、夜がある。
だから、なに?
一生そうしてたらいいよ。開き直れる。もう寝るには遅すぎるから。もう遅いんだよ。
何レムとかよくわかんない。じゃぁ無気力にまた海月を作って安定したら良い。落ち着かないんだから、死ぬように息していたらいい。
生きてるか死んでるか解らないくらい不眠症。不感症。
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