1
昏迷している。
ここにある自我がいま低速力で低迷している。
思考回路が混線している。ふらふら、もぬけの殻になったまま何を見つめているか、光か闇かはわからない。夢か悪かも。
寝起きの低血圧のような耳鳴りと頭痛。これは叫びではなく、自然現象なんだと薄明。あっさりしている。
ふわり浮いたような現象が幽体離脱なら、離脱症状はもう少し泥酔だ、泥濘だ。意識と自我とあとなにか。
もう少し心を開け。
何を言ってるかよく解らない、I don't know.愛どんな?わからないまま多分歩いている。世界を、浮遊したあの空気を、ただ。
I say can't,意識の中で。体裁って何。
駅でだって道でだって身元不明の脱け殻が堕ちていたって誰も近付かないでしょ。叫んだって避けるでしょ。体裁って泥濘。昏睡してそのまま置いて腐れば誰かが片付ける。
あんた生ゴミのように生きてるねと言われた。それは同意だ。でも生きてるから這わなきゃならないじゃないと偏屈言って。
意識一式を持ち歩いたって変わらない。ただのゴミを持ち歩いてあんたらも生きてんだろと無意識に口走って病は進む。ポジティブってエキサイティング。ただそれだけが耀いたもんなんだろ。
そんな曖昧な意識で生きているか死んでるかなんて、大差ない。だから昨日の自分にメメントモリ。
- 35 -
*前次#
ページ: