それぞれのお正月
01 平野成り代わり主
平野くんモドキのお正月
さあさ新年が始まりました、あけましておめでとうございます平野もどきです。
まあ、新年とは言っても今は時代をかけた戦時中。正月だなんだとうかれている暇もなくかつての私のように大晦日だろうと正月だろうといつもどうりに働くつもりだったのですが・・・・・・。
「今日くらいは皆と遊んできなよ。こっちは僕たちがやっているからさ」
と、燭台切と歌仙たちに台所にすら入れてもらえなかったです解せぬ。
ええい働かせろい。365日バイトづくしだった私にとっちゃあ暇でしかないんじゃい正月なんて。むしろ正月こそ働きどきだろう大晦日正月らへんはバイトの時給上がってうはうはだったんだぞとか思いながらうだうだと本丸をうろつきつつ主を見つけたので挨拶回りについて行こうかなーとか思ったら、さ。
「おお、こんなところにいたのか」
「鶴丸殿」
暇なのー構ってよーと近づけばしめたと言わんばかりにがばっと抱き上げられ連行されました。そのまま人形を抱くように連れられたのはこたつのある一室。ホールドされながらおこたに入って・・・・・・何がしたいの。
たまにはゆっくりしようぜ、光忠や長谷部がお前を捕まえておかないとどっかで働いてるかもしれないからな、今日は離さないぜ。
なんて言われたが、これ絶対に鶴丸殿にいたずらだのなんだのをさせないためであろうよ。絶対にこの人なにかしでかす前に私の監視させていたずら防止させようずって魂胆やろ。
ああ、いや違うか。お互いセットにさせておけばとりあえずOKだろって考えか。前のバタンキュー事件で迷惑かけちゃったしなあ。
おとなしくしてるか、と思い鶴丸殿に向き合って彼を見つめる。どうしたんだ、と聞く彼を無視して頬を掴み、横に伸ばす。おお、のびるのびる。おもちのようだ。
* * * * *
02 今剣成り代わり主
今剣くんモドキのお正月
いつもとたいしてやることは変わらず。戦場では正月だというに敵の多い連戦が勃発しているが、自分は練度がカンストしてしまっているために参加叶わず。
いつもとたいしてかわらず、あの最年少だというに体格の良い刀剣が構ってきて、正直、めんどう。
「お年玉やろうか」
懐から出された一つの袋。ああ、正月といえばお年玉があったっけか。
以前の自分にとっては関係のない、どうでもいいものであったが。
「いらないです」
「まあそんなこといわずに」
「・・・・・・年下からもらうのは、ちょっと」
「・・・・・・」
硬直する和泉守。その横をするりと抜けるように退室し、廊下を出る今剣。
どこか近いような遠いようなところで鶯丸の声が聞こえ、今剣のはしゃぐ声が聞こえる。
和泉守が、ふと振り返ると、そこにはお年玉袋を持った一期の姿。
もはや言葉を投げかける意味もない。
* * * * *
03 鯰尾成り代わり
鯰尾くんモドキのお正月
「明日は一月二日だから、その、姫はじめがしたい」
「飛馬始め?」
ひめはじめ。私の記憶にはそんな言葉は一切なく鯰尾の記憶によれば、軟らかく炊いた飯(=姫飯(ひめいい))を食べ始める日。もしくは、「飛馬始め」で馬の乗り初めの日とも、「姫糊始め」の意で女が洗濯や洗い張りを始める日ともいわれる。らしい。
思い出してみても曖昧なためか、あまりはっきりとしたことはわからないが。彼は刀剣であるし、ご飯や洗濯ではなく馬のことだろうか。遠乗りにでも出かけるのかな?
天気の良い日に、馬に乗るのも良いかもしれない。最近は馬の数が増えてきたし、運動不足の馬もいるだろうから散歩がてら、ちょっとだけ。
一月二日はお互い非番だし、天気も良いらしいし。
「うん、いいよ」
「本当か!」
じゃあ早速、主に馬の貸出許可もらってきますね!!
明日の夜お前の部屋行くからな
えっ
えっ
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