受け継がれる火
木ノ葉の外れ。
静かな丘に墓地が広がっていた。
風が草を揺らす。
その一角に三人の姿がある。
奈良シカマル
山中いの
秋道チョウジ
三人の前にある墓石。
刻まれた名前。
猿飛アスマ
チョウジが静かに手を合わせた。
「……久しぶりだね、アスマ先生」
いのが小さく息を吐く。
「戦争終わってから来れてなかったしね」
シカマルは空を見上げていた。
雲がゆっくり流れている。
「……平和ってやつか」
その時。
後ろから声。
「シカマルー!」
振り向く。
そこにいたのは
うずまきナルト
そして
うちはオビト。
シカマルがため息をつく。
「……やっぱ来たか」
ナルトが笑う。
「なんだよその反応!」
いのの視線はすでにオビトに向いていた。
じーっと観察する。
腕を組む。
そして一言。
「……うん」
「やっぱり顔いいわね」
ナルトが呆れる。
「お前ブレねぇな!」
いのは気にしない。
むしろ真剣だ。
「だって事実じゃない?」
チョウジが普通に頷く。
「うん、整ってるよね」
ナルトが頭を抱える。
「なんでそっちで盛り上がるんだってばよ!」
シカマルはオビトを見る。
少しだけ目を細める。
「……まあ」
「話は聞いてる」
「うちはオビト」
オビトが軽く手を上げた。
「どうも」
シカマルは腕を組む。
「ナルトがやたら庇ってる男」
ナルトが即座に言う。
「庇ってねーってばよ!」
シカマルは肩をすくめた。
「似たようなもんだろ」
いのが口を挟む。
「でもさ」
オビトを見る。
「思ってたより普通ね」
オビトが少し笑う。
「そりゃどうも」
いのは続ける。
「もっとこう……」
少し考える。
「危ない感じのやつ想像してた」
シカマルが頷く。
「同感」
ナルトが不満そうに言う。
「だから言っただろ!」
「オビトは普通だってばよ!」
チョウジが言う。
「ナルトがそこまで言う人、珍しいよね」
シカマルがぼそっと言う。
「それが一番めんどくせぇ」
オビトが苦笑する。
「悪かったな」
シカマルは少しだけ笑った。
「いや」
「嫌いじゃない」
少し間。
それから墓石を見る。
「アスマ先生だ」
オビトも視線を向ける。
「……いい先生だったんだろ」
シカマルは空を見る。
「まあな」
「面倒くさい人だったけど」
いのが言う。
「でもちゃんと見てくれてた」
チョウジも頷く。
「うん」
風が墓地を通り抜ける。
その時。
オビトの視界の端。
黒い影。
呪霊。
墓地の奥。
人型。
二級。
(……またか)
戦争の後。
こういう場所には溜まりやすい。
オビトは小さく息を吐いた。
指先をわずかに動かす。
見えない斬撃。
呪霊は音もなく消える。
……その瞬間。
シカマルの眉が動いた。
「……今」
オビトが振り向く。
「ん?」
シカマルは少し考える。
「いや」
「気のせいか」
だが視線はオビトから外さない。
オビトは肩をすくめる。
「なんだよ」
シカマルは数秒見てから言う。
「……お前」
「やっぱめんどくさい男だな」
ナルトが笑う。
「それ前も言ってた!」
シカマルは空を見上げる。
「だってそうだろ」
「何考えてるか分かんねぇ」
少し間。
それから小さく言う。
「でもまあ」
「ナルトが連れてくる奴は」
「大体ろくでもねぇ」
ナルトが叫ぶ。
「フォローになってないってばよ!」
いのが笑う。
チョウジも笑う。
オビトも少し笑った。
風が草を揺らす。
墓石の前。
五人が並ぶ。
そして
見えない戦いは
今日も
静かに続いていた。
静かな丘に墓地が広がっていた。
風が草を揺らす。
その一角に三人の姿がある。
奈良シカマル
山中いの
秋道チョウジ
三人の前にある墓石。
刻まれた名前。
猿飛アスマ
チョウジが静かに手を合わせた。
「……久しぶりだね、アスマ先生」
いのが小さく息を吐く。
「戦争終わってから来れてなかったしね」
シカマルは空を見上げていた。
雲がゆっくり流れている。
「……平和ってやつか」
その時。
後ろから声。
「シカマルー!」
振り向く。
そこにいたのは
うずまきナルト
そして
うちはオビト。
シカマルがため息をつく。
「……やっぱ来たか」
ナルトが笑う。
「なんだよその反応!」
いのの視線はすでにオビトに向いていた。
じーっと観察する。
腕を組む。
そして一言。
「……うん」
「やっぱり顔いいわね」
ナルトが呆れる。
「お前ブレねぇな!」
いのは気にしない。
むしろ真剣だ。
「だって事実じゃない?」
チョウジが普通に頷く。
「うん、整ってるよね」
ナルトが頭を抱える。
「なんでそっちで盛り上がるんだってばよ!」
シカマルはオビトを見る。
少しだけ目を細める。
「……まあ」
「話は聞いてる」
「うちはオビト」
オビトが軽く手を上げた。
「どうも」
シカマルは腕を組む。
「ナルトがやたら庇ってる男」
ナルトが即座に言う。
「庇ってねーってばよ!」
シカマルは肩をすくめた。
「似たようなもんだろ」
いのが口を挟む。
「でもさ」
オビトを見る。
「思ってたより普通ね」
オビトが少し笑う。
「そりゃどうも」
いのは続ける。
「もっとこう……」
少し考える。
「危ない感じのやつ想像してた」
シカマルが頷く。
「同感」
ナルトが不満そうに言う。
「だから言っただろ!」
「オビトは普通だってばよ!」
チョウジが言う。
「ナルトがそこまで言う人、珍しいよね」
シカマルがぼそっと言う。
「それが一番めんどくせぇ」
オビトが苦笑する。
「悪かったな」
シカマルは少しだけ笑った。
「いや」
「嫌いじゃない」
少し間。
それから墓石を見る。
「アスマ先生だ」
オビトも視線を向ける。
「……いい先生だったんだろ」
シカマルは空を見る。
「まあな」
「面倒くさい人だったけど」
いのが言う。
「でもちゃんと見てくれてた」
チョウジも頷く。
「うん」
風が墓地を通り抜ける。
その時。
オビトの視界の端。
黒い影。
呪霊。
墓地の奥。
人型。
二級。
(……またか)
戦争の後。
こういう場所には溜まりやすい。
オビトは小さく息を吐いた。
指先をわずかに動かす。
見えない斬撃。
呪霊は音もなく消える。
……その瞬間。
シカマルの眉が動いた。
「……今」
オビトが振り向く。
「ん?」
シカマルは少し考える。
「いや」
「気のせいか」
だが視線はオビトから外さない。
オビトは肩をすくめる。
「なんだよ」
シカマルは数秒見てから言う。
「……お前」
「やっぱめんどくさい男だな」
ナルトが笑う。
「それ前も言ってた!」
シカマルは空を見上げる。
「だってそうだろ」
「何考えてるか分かんねぇ」
少し間。
それから小さく言う。
「でもまあ」
「ナルトが連れてくる奴は」
「大体ろくでもねぇ」
ナルトが叫ぶ。
「フォローになってないってばよ!」
いのが笑う。
チョウジも笑う。
オビトも少し笑った。
風が草を揺らす。
墓石の前。
五人が並ぶ。
そして
見えない戦いは
今日も
静かに続いていた。
【〆栞】