影の適性
任務帰り。
森を抜け、木ノ葉の門が見える。
歩くのは
奈良シカマル
秋道チョウジ
山中いの。
シカマルはまだ考えていた。
森で見た黒い存在。
オビトが言った言葉。
「呪霊」
門をくぐる。
その瞬間。
シカマルの足が止まった。
「……は?」
里。
屋根。
路地。
木の上。
屋台の裏。
電柱。
至る所に
黒い影。
歪んだ人型。
小さな塊。
獣の形。
数え切れない。
シカマルの顔が引きつる。
「……多すぎだろ」
チョウジが聞く。
「何が?」
いのも首を傾げる。
「さっきから変だよ?」
シカマルは誤魔化す。
「いや」
「なんでもない」
その時。
一体の小さな呪霊。
子供の形。
ゆっくりシカマルに近づく。
シカマルは小さくため息。
影が伸びる。
「影縫い」
小さく刺す。
呪霊が消える。
だが。
周りを見る。
まだ
山ほどいる。
シカマルは呟いた。
「……めんどくせぇ」
その時。
屋根の上から声。
「慣れるぞ」
見上げる。
そこに立っていたのは
うちはオビト。
蒼い瞳。
シカマルが言う。
「これ全部」
オビトが答える。
「残りカス」
「長年のな」
シカマルは空を見る。
黒い影だらけ。
オビトが続けた。
「人の負の感情」
「恐怖」
「憎しみ」
「絶望」
「それが呪霊になる」
シカマルが言う。
「つまり」
オビトが答える。
「この里は」
少し間。
「宝石箱だ」
シカマルは呆れた。
「嬉しくない宝石箱だな」
オビトは笑う。
森を抜け、木ノ葉の門が見える。
歩くのは
奈良シカマル
秋道チョウジ
山中いの。
シカマルはまだ考えていた。
森で見た黒い存在。
オビトが言った言葉。
「呪霊」
門をくぐる。
その瞬間。
シカマルの足が止まった。
「……は?」
里。
屋根。
路地。
木の上。
屋台の裏。
電柱。
至る所に
黒い影。
歪んだ人型。
小さな塊。
獣の形。
数え切れない。
シカマルの顔が引きつる。
「……多すぎだろ」
チョウジが聞く。
「何が?」
いのも首を傾げる。
「さっきから変だよ?」
シカマルは誤魔化す。
「いや」
「なんでもない」
その時。
一体の小さな呪霊。
子供の形。
ゆっくりシカマルに近づく。
シカマルは小さくため息。
影が伸びる。
「影縫い」
小さく刺す。
呪霊が消える。
だが。
周りを見る。
まだ
山ほどいる。
シカマルは呟いた。
「……めんどくせぇ」
その時。
屋根の上から声。
「慣れるぞ」
見上げる。
そこに立っていたのは
うちはオビト。
蒼い瞳。
シカマルが言う。
「これ全部」
オビトが答える。
「残りカス」
「長年のな」
シカマルは空を見る。
黒い影だらけ。
オビトが続けた。
「人の負の感情」
「恐怖」
「憎しみ」
「絶望」
「それが呪霊になる」
シカマルが言う。
「つまり」
オビトが答える。
「この里は」
少し間。
「宝石箱だ」
シカマルは呆れた。
「嬉しくない宝石箱だな」
オビトは笑う。
【〆栞】