高専

春。

東京。

**五条悟**は笑っていた。

「いやー」

「まさか本当に来るとは」

俺は言った。

「来るって言っただろ」

五条は笑う。

「君さ」

「禪院と加茂の子供でしょ?」

俺は黙った。

「やっぱりか」

五条が笑う。

「面白いね君」

そして言った。

「ようこそ」

「東京呪術高専へ」

校舎に入る。

その時だった。

「お、転校生?」

声がした。

振り向く。

そこにいたのは

虎杖悠仁。

ピンク髪の少年。

満面の笑み。

「俺、虎杖悠仁!」

いきなり手を差し出してきた。

「よろしく!」

俺は少し固まった。

「……うちはオビト」

虎杖は笑う。

「オビト!」

いきなり肩を組まれた。

「なんかさ!」

「お前、いい奴そう!」

俺は呆れた。

「初対面だぞ」

虎杖が笑う。

「俺わかるんだよ!」

その時。

後ろから声。

「うるさい」

振り向くと

**伏黒恵**がいた。

さらに

釘崎野薔薇。

釘崎が言う。

「何その顔」

俺を見る。

「割とイケメンじゃない」

虎杖が言う。

「だろ!」

俺は言った。

「お前が威張るな」

虎杖が笑う。

「ははは!」

その瞬間だった。

俺は思った。

(ナルトみたいなやつだな)

妙に懐かしい。

まっすぐで

馬鹿で

優しい。

そして――

虎杖が言った。

「なあオビト!」

「ラーメン好き?」

俺は吹き出した。

(やっぱり似てる)

でも。

よく考えたら。

ナルトと虎杖が似てるんじゃない。

俺は苦笑する。

(……俺も似てるんだよな)

だから。

気が合ったんだ。

その日から。

俺と虎杖は――

親友になった。



〆栞
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