雨の任務
夜。
木ノ葉隠れの里。
火影塔。
その一室。
部屋の中には二人。
波風ミナト
そして
うちはオビト。
机の上に地図。
ミナトが指を置く。
「目的地はここ」
そこに書かれた名。
雨隠れの里
オビトは静かに見る。
(やっぱりそこか)
ミナトが続ける。
「三代目様からの任務だ」
現在の火影。
猿飛ヒルゼン
「師匠の」
自来也
「連絡が途絶えた」
オビト
「潜入任務中ですよね」
ミナトは頷く。
「三週間だ」
沈黙。
ミナトは腕を組む。
「雨隠れは今、不安定だ」
里の支配者。
山椒魚の半蔵
「だが最近」
ミナトは地図を叩く。
「別の勢力が動いている」
オビトの瞳がわずかに揺れる。
(暁だな)
まだ小さな組織。
だが未来では。
忍界を揺るがす。
暁
ミナトは言う。
「任務は三つ」
指を立てる。
「一つ」
「自来也様の安否確認」
二つ目。
「雨隠れの情勢偵察」
三つ目。
ミナトは少し笑う。
「無事に帰ること」
オビトは苦笑。
「それが一番難しそう」
ミナト
「単独任務だ」
「危険ならすぐ撤退」
そして少し声を落とす。
「それと」
オビト
「?」
ミナト
「君の術」
オビトの肩が止まる。
ミナト
「血の術」
「忍術じゃないね」
オビト
「……」
ミナトは優しく言う。
「詮索はしない」
「でも」
静かに続ける。
「使う場所は選んで」
オビトは頷いた。
(やっぱり鋭い)
⸻
同じ夜
木ノ葉の地下。
暗い通路。
松明の光。
そこに立つ男。
右目を包帯で覆った忍。
志村ダンゾウ
その前に跪く忍。
根
ダンゾウが言う。
「うちはオビト」
忍
「はい」
ダンゾウ
「血を操る術を使ったらしい」
忍
「報告は確認済みです」
沈黙。
ダンゾウは呟く。
「血」
「生命そのもの」
静かな声。
「興味深い」
忍
「監視しますか」
ダンゾウ
「違う」
低い声。
「価値を測れ」
そして続ける。
「兵器になるか」
忍
「……」
ダンゾウ
「根を一人つけろ」
「気付かれるな」
「絶対にな」
⸻
その夜
うちは居住区。
屋根の上。
月明かり。
オビトは任務準備をしていた。
背負い袋。
兵糧丸。
クナイ。
その時。
後ろから声。
「また任務ですか」
振り向く。
そこにいる少年。
うちはイタチ
オビト
「……イタチ」
イタチは静かに言う。
「雨隠れ」
オビト
「よく知ってるな」
イタチ
「聞こえました」
沈黙。
イタチはオビトを見る。
「危険です」
オビト
「忍の任務だ」
イタチ
「それでも」
静かな声。
「あなたは」
「普通じゃない」
オビトは少し笑う。
「それ褒めてる?」
イタチ
「分かりません」
沈黙。
イタチは空を見る。
「あなたの術」
「生命力を操っている」
オビト
「まあな」
イタチ
「写輪眼と相性がいい」
オビトは少し驚く。
イタチは続ける。
「あなたは」
「どこへ向かうんですか」
オビトは空を見る。
未来。
戦争。
絶望。
ナルトの言葉。
オビトは小さく笑った。
「さあな」
そして言う。
「とりあえず」
「仲間を助けに行く」
イタチは黙って頷いた。
風が吹く。
そして小さく言う。
「……あなたは」
「優しい人ですね」
オビトは少し驚いた。
だがその時。
遠くの木。
一瞬。
影が動いた。
気付いたのは。
オビトだけ。
(……根)
**志村ダンゾウ**の影が。
静かに。
動き始めていた。
木ノ葉隠れの里。
火影塔。
その一室。
部屋の中には二人。
波風ミナト
そして
うちはオビト。
机の上に地図。
ミナトが指を置く。
「目的地はここ」
そこに書かれた名。
雨隠れの里
オビトは静かに見る。
(やっぱりそこか)
ミナトが続ける。
「三代目様からの任務だ」
現在の火影。
猿飛ヒルゼン
「師匠の」
自来也
「連絡が途絶えた」
オビト
「潜入任務中ですよね」
ミナトは頷く。
「三週間だ」
沈黙。
ミナトは腕を組む。
「雨隠れは今、不安定だ」
里の支配者。
山椒魚の半蔵
「だが最近」
ミナトは地図を叩く。
「別の勢力が動いている」
オビトの瞳がわずかに揺れる。
(暁だな)
まだ小さな組織。
だが未来では。
忍界を揺るがす。
暁
ミナトは言う。
「任務は三つ」
指を立てる。
「一つ」
「自来也様の安否確認」
二つ目。
「雨隠れの情勢偵察」
三つ目。
ミナトは少し笑う。
「無事に帰ること」
オビトは苦笑。
「それが一番難しそう」
ミナト
「単独任務だ」
「危険ならすぐ撤退」
そして少し声を落とす。
「それと」
オビト
「?」
ミナト
「君の術」
オビトの肩が止まる。
ミナト
「血の術」
「忍術じゃないね」
オビト
「……」
ミナトは優しく言う。
「詮索はしない」
「でも」
静かに続ける。
「使う場所は選んで」
オビトは頷いた。
(やっぱり鋭い)
⸻
同じ夜
木ノ葉の地下。
暗い通路。
松明の光。
そこに立つ男。
右目を包帯で覆った忍。
志村ダンゾウ
その前に跪く忍。
根
ダンゾウが言う。
「うちはオビト」
忍
「はい」
ダンゾウ
「血を操る術を使ったらしい」
忍
「報告は確認済みです」
沈黙。
ダンゾウは呟く。
「血」
「生命そのもの」
静かな声。
「興味深い」
忍
「監視しますか」
ダンゾウ
「違う」
低い声。
「価値を測れ」
そして続ける。
「兵器になるか」
忍
「……」
ダンゾウ
「根を一人つけろ」
「気付かれるな」
「絶対にな」
⸻
その夜
うちは居住区。
屋根の上。
月明かり。
オビトは任務準備をしていた。
背負い袋。
兵糧丸。
クナイ。
その時。
後ろから声。
「また任務ですか」
振り向く。
そこにいる少年。
うちはイタチ
オビト
「……イタチ」
イタチは静かに言う。
「雨隠れ」
オビト
「よく知ってるな」
イタチ
「聞こえました」
沈黙。
イタチはオビトを見る。
「危険です」
オビト
「忍の任務だ」
イタチ
「それでも」
静かな声。
「あなたは」
「普通じゃない」
オビトは少し笑う。
「それ褒めてる?」
イタチ
「分かりません」
沈黙。
イタチは空を見る。
「あなたの術」
「生命力を操っている」
オビト
「まあな」
イタチ
「写輪眼と相性がいい」
オビトは少し驚く。
イタチは続ける。
「あなたは」
「どこへ向かうんですか」
オビトは空を見る。
未来。
戦争。
絶望。
ナルトの言葉。
オビトは小さく笑った。
「さあな」
そして言う。
「とりあえず」
「仲間を助けに行く」
イタチは黙って頷いた。
風が吹く。
そして小さく言う。
「……あなたは」
「優しい人ですね」
オビトは少し驚いた。
だがその時。
遠くの木。
一瞬。
影が動いた。
気付いたのは。
オビトだけ。
(……根)
**志村ダンゾウ**の影が。
静かに。
動き始めていた。
【〆栞】