夢想の世界で

暗い世界。

上下も左右もない。

静かな空間。

そこに立っていたのは

うちはオビト。

「……ここは」

声が響く。

「夢みたいなもんだよ」

振り向く。

そこにいたのは

白髪の男。

黒い目隠し。

五条悟。

オビトが目を見開く。

「……先生」

五条が手を振る。

「よー」

「久しぶり」

オビトは状況を理解する。

「チャクラ切れ……か」

五条が笑う。

「正解」

「体はまだ寝てる」

「ここは精神世界」

五条がオビトの目を見る。

蒼い瞳。

三つ巴。

そして万華鏡。

六写眼

五条がニヤッと笑う。

「いや〜」

「いいじゃん」

「めちゃくちゃ完成度高いよ」

オビト

「……?」

五条が指を立てる。

「まず」

「無下限」

空間が歪む。

「これ俺の術式」

次に指をもう一本。

「赤血操術」

血が空中に浮く。

「これも使える」

オビトが頷く。

「でも」

「まだある」

五条が笑う。

「そう」

「まだ一つ使ってない」

空気が変わる。

背後に

巨大な影。

四つの腕。

呪いの王。

両面宿儺

その声が響く。

「小僧」

「我の力を忘れるな」

オビトが振り向く。

空間が歪む。

現れるのは

神殿のような領域。

骨の門。

祭壇。

五条が肩をすくめる。

「そうそう」

「それそれ」

五条が言う。

「御厨子」

宿儺の術式。

斬撃。

解体。

領域。

五条が笑う。

「無下限」

「赤血操術」

「御厨子」

三つの術式。

そして。

六写眼の演算。

五条が言う。

「完璧じゃん」

肩を叩く。

「いやあ〜」

「生徒が優秀だと」

少し笑って。

「先生としても鼻が高いね〜」

オビトが苦笑する。

「……先生」

「俺」

「最強ですか」

五条は即答した。

「うん」

「たぶん」

「この世界だと」

「マジで最強」

五条が指を鳴らす。

世界が白くなる。

「そろそろ起きな」

オビト

「……はい」

五条が最後に言う。

「やりなよ」

「最強」

世界が消える。



〆栞
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