うちはの眼

うちは集会所。

重い空気。

一族の長。

うちはフガク

その前に立つのは

うちはオビト。

フガクが言う。

「聞いている」

「お前の瞳」

「見せてもらおう」

オビトは黙って目を開く。

蒼い瞳。

三つ巴。

そして万華鏡。

空気が凍る。

一族の者が呟く。

「……青い写輪眼」

「ありえない」

フガクの目が鋭くなる。

「それが」

「六写眼か」

オビト

「そう呼ばれてます」

フガクが静かに言う。

「万華鏡写輪眼すら希少」

「だが」

「その瞳は別格だ」

沈黙。

その時。

後ろから声。

「久しぶりですね」

振り向く。

そこにいたのは

まだ少年の忍。

うちはイタチ。

オビトが少し笑う。

「イタチか」

イタチはオビトの瞳を見る。

そして静かに言う。

「……美しい」

周囲がざわめく。

イタチ

「その瞳」

「写輪眼でも万華鏡でもない」

「まるで」

少し考えて。

「神の瞳」

フガクが頷く。

「うちはの歴史でも」

「こんな瞳は聞いたことがない」

そして静かに言う。

「オビト」

「お前は」

「一族の希望になるか」

「あるいは」

少し間を置く。

「嵐になる」

オビトは答える。

「どっちでもいいですよ」

一族が驚く。

オビトは笑う。

「俺は」

「木ノ葉の忍ですから」

その言葉で

フガクの目が変わる。

そして遠く。

火影塔。

猿飛ヒルゼンが呟く。

「六写眼……」

その存在は

すでに

木ノ葉全体を揺るがし始めていた。



〆栞
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