根の影

夜の木ノ葉。

屋根の上を歩くオビト。

瞳は黒。

完全にオフ状態だ。

オビト
「カカシのやつ…また書類押し付けやがって」

その瞬間。

気配。

屋根の影から現れる黒装束。

十数人。

根。

その奥に立つ男。

杖。

包帯の顔。

志村ダンゾウ。

ダンゾウ
「うちはオビト」

「貴様の力」

「里のために使うべきだ」

オビト

「使ってるだろ」

「普通に任務してるし」

ダンゾウ

「違う」

「根に来い」

「六写眼」

「赤血操術」

「神威」

「全て兵器として使う」

オビトの顔から笑みが消える。

「断る」

ダンゾウ

「ならば」

「回収する」

根が一斉に動く。

苦無。

風遁。

土遁。

その瞬間。

オビトの瞳が赤く染まる。

写輪眼。

三つ巴。

世界が遅くなる。

オビト

「遅い」

赤燐躍動。

一瞬で距離を詰める。

拳。

逕庭拳。

ガードした忍。

しかし一拍後。

衝撃が爆発。

吹き飛ぶ。

別の忍が斬りかかる。

オビト

「邪魔」

指を動かす。

空気が裂ける。

解。

見えない斬撃。

忍刀が真っ二つ。

ダンゾウの目が細くなる。

「空間斬撃…」

さらに根が突撃。

オビトが小さく息を吐く。

「……面倒だな」

瞳が変わる。

青。

六写眼。

空気が歪む。

根の忍が凍りつく。

「なんだ…あの眼…」

オビト

「帰れ」

「次は斬る」

その時。

雷が走る。

青白い光。

根の忍が吹き飛ぶ。

現れたのは

はたけカカシ。

右手に雷。

紫電。

カカシ

「火影の許可なく木ノ葉の忍を襲撃」

「随分勝手だな」

ダンゾウ

「白い牙の息子か」

オビトはすでに黒目に戻っている。

オビト

「遅ぇよカカシ」

カカシ

「お前が先に突っ込むからだ」

ダンゾウは二人を見る。

やがて杖を鳴らす。

「撤収」

根は闇に消えた。

カカシ

「大丈夫か」

オビト

「腹減った」

カカシ

「戦闘直後でそれかよ」

二人は笑う。

だがこの事件は

すぐに火影へ報告された。


〆栞
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