ナルトの中
夕方。
木ノ葉の屋根の上。
オビトは寝転んでいた。
空を見上げる。
「平和だな」
そう呟いた瞬間。
気配。
遠くから聞こえる声。
「オビト」
振り向く。
そこに立っているのは
うずまきナルト。
ナルト
「また来た」
オビト
「また来たな」
ナルトは少し迷ってから言う。
「……あいつ」
オビト
「九尾か」
ナルト
「会えるのか?」
オビトは少し考える。
そして言う。
「できる」
ナルト
「ほんとか!?」
オビト
「ただし」
少し笑う。
「ちょっと変な感覚になるぞ」
ナルト
「?」
オビトはナルトの額に指を当てる。
その瞬間。
六写眼。
青い瞳。
世界が歪む。
――――
暗い空間。
水が広がる。
巨大な檻。
その奥。
赤い目。
巨大な影。
九喇嘛。
九喇嘛
「……」
低い唸り声。
ナルト
「ここが…」
オビト
「お前の中」
九喇嘛の目が細くなる。
「……貴様」
その視線。
ナルトではない。
オビト。
九喇嘛
「人間」
「なぜここにいる」
オビト
「散歩」
九喇嘛
「ふざけるな」
檻の奥で尾が動く。
水面が揺れる。
九喇嘛の瞳が鋭くなる。
「その眼」
「何だ」
オビト
「六写眼」
九喇嘛
「聞いたことがない」
オビト
「俺も最近だ」
九喇嘛はじっと見る。
そして。
初めて少し驚いた顔をする。
「……妙だ」
ナルト
「?」
九喇嘛
「貴様」
「人間の匂いが薄い」
沈黙。
オビト
「それは初めて言われた」
九喇嘛
「それに」
目を細める。
「その眼」
「六道の気配がする」
ナルト
「六道?」
オビト
「へえ」
少し笑う。
「そうなのか」
九喇嘛
「貴様」
「何者だ」
オビトは少し考える。
そして肩をすくめる。
「ただの忍」
九喇嘛
「嘘だ」
低い声。
「ただの忍が」
「尾獣の中に入れるか」
ナルト
「確かに」
オビト
「細かいこと気にすんな」
九喇嘛はしばらく黙る。
そしてナルトを見る。
「小僧」
ナルト
「なんだよ」
九喇嘛
「この男」
「信用するな」
ナルト
「え?」
九喇嘛
「危険だ」
オビト
「ひどい」
ナルト
「でも」
少し笑う。
「この人いい人だってばよ」
九喇嘛
「……愚か者」
しかし。
九喇嘛はもう一度オビトを見る。
そして小さく呟く。
「だが」
「面白い」
オビト
「そりゃどうも」
空間が揺れる。
オビト
「そろそろ戻るか」
ナルト
「えー」
オビト
「また来れる」
ナルト
「ほんとか!?」
オビト
「多分」
九喇嘛
「待て」
オビトが止まる。
九喇嘛
「次来る時」
「その眼」
「もっと見せろ」
オビト
「気が向いたら」
次の瞬間。
世界が崩れる。
――――
屋根の上。
ナルト
「すげえ!!」
「九尾と話した!!」
オビト
「だろ」
ナルト
「また行こう!!」
オビト
「そのうちな」
ナルトは笑う。
だが。
オビトは少しだけ空を見る。
(六道の気配…か)
その時。
遠くの屋根。
誰かが見ていた。
包帯の男。
志村ダンゾウ。
「六写眼…」
その声は静かだった。
「やはり危険だ」
闇が
静かに動き始めていた。
木ノ葉の屋根の上。
オビトは寝転んでいた。
空を見上げる。
「平和だな」
そう呟いた瞬間。
気配。
遠くから聞こえる声。
「オビト」
振り向く。
そこに立っているのは
うずまきナルト。
ナルト
「また来た」
オビト
「また来たな」
ナルトは少し迷ってから言う。
「……あいつ」
オビト
「九尾か」
ナルト
「会えるのか?」
オビトは少し考える。
そして言う。
「できる」
ナルト
「ほんとか!?」
オビト
「ただし」
少し笑う。
「ちょっと変な感覚になるぞ」
ナルト
「?」
オビトはナルトの額に指を当てる。
その瞬間。
六写眼。
青い瞳。
世界が歪む。
――――
暗い空間。
水が広がる。
巨大な檻。
その奥。
赤い目。
巨大な影。
九喇嘛。
九喇嘛
「……」
低い唸り声。
ナルト
「ここが…」
オビト
「お前の中」
九喇嘛の目が細くなる。
「……貴様」
その視線。
ナルトではない。
オビト。
九喇嘛
「人間」
「なぜここにいる」
オビト
「散歩」
九喇嘛
「ふざけるな」
檻の奥で尾が動く。
水面が揺れる。
九喇嘛の瞳が鋭くなる。
「その眼」
「何だ」
オビト
「六写眼」
九喇嘛
「聞いたことがない」
オビト
「俺も最近だ」
九喇嘛はじっと見る。
そして。
初めて少し驚いた顔をする。
「……妙だ」
ナルト
「?」
九喇嘛
「貴様」
「人間の匂いが薄い」
沈黙。
オビト
「それは初めて言われた」
九喇嘛
「それに」
目を細める。
「その眼」
「六道の気配がする」
ナルト
「六道?」
オビト
「へえ」
少し笑う。
「そうなのか」
九喇嘛
「貴様」
「何者だ」
オビトは少し考える。
そして肩をすくめる。
「ただの忍」
九喇嘛
「嘘だ」
低い声。
「ただの忍が」
「尾獣の中に入れるか」
ナルト
「確かに」
オビト
「細かいこと気にすんな」
九喇嘛はしばらく黙る。
そしてナルトを見る。
「小僧」
ナルト
「なんだよ」
九喇嘛
「この男」
「信用するな」
ナルト
「え?」
九喇嘛
「危険だ」
オビト
「ひどい」
ナルト
「でも」
少し笑う。
「この人いい人だってばよ」
九喇嘛
「……愚か者」
しかし。
九喇嘛はもう一度オビトを見る。
そして小さく呟く。
「だが」
「面白い」
オビト
「そりゃどうも」
空間が揺れる。
オビト
「そろそろ戻るか」
ナルト
「えー」
オビト
「また来れる」
ナルト
「ほんとか!?」
オビト
「多分」
九喇嘛
「待て」
オビトが止まる。
九喇嘛
「次来る時」
「その眼」
「もっと見せろ」
オビト
「気が向いたら」
次の瞬間。
世界が崩れる。
――――
屋根の上。
ナルト
「すげえ!!」
「九尾と話した!!」
オビト
「だろ」
ナルト
「また行こう!!」
オビト
「そのうちな」
ナルトは笑う。
だが。
オビトは少しだけ空を見る。
(六道の気配…か)
その時。
遠くの屋根。
誰かが見ていた。
包帯の男。
志村ダンゾウ。
「六写眼…」
その声は静かだった。
「やはり危険だ」
闇が
静かに動き始めていた。
【〆栞】