アカデミー問題児

木ノ葉アカデミー。

教室。

教師が額を押さえていた。

うみのイルカ。

机の上の答案。

0点。

イルカ

「またか……」

窓の外。

ロープを使って脱走する少年。

うずまきナルト。

ナルト

「じゃーな!」

イルカ

「ナルトォォ!!」

屋根の上。

ナルトは笑いながら走る。

「今日も逃げ切り成功だってばよ!」

その瞬間。

前に人影。

ナルト

「うわっ!」

急停止。

そこに立っていたのは

オビト。

黒目。

普段の姿。

オビト

「授業は?」

ナルト

「散歩?」

オビト

「嘘下手だな」

ナルト

「へへ」

オビトはため息をつく。

「イルカ先生困らせんな」

ナルト

「だってつまんねーんだもん」

オビト

「忍者は基礎だ」

ナルトは少し俯く。

「俺さ……」

「どうせ嫌われてるし」

その瞬間。

オビトが軽く頭を叩く。

コツン。

ナルト

「いてっ!」

オビト

「誰が?」

ナルト

「え?」

オビト

「少なくとも」

指を一本立てる。

「俺は違う」

ナルト

「……」

オビト

「それに」

少し笑う。

「イルカ先生もな」

その時。

後ろから声。

「オビトさん!」

振り向く。

息を切らしている
うみのイルカ。

イルカ

「またナルトを甘やかして……!」

オビト

「捕まえといた」

ナルト

「裏切り!?」

イルカ

「ナルト!」

ナルトは少し怯える。

イルカはため息。

「まったく……」

オビト

「昼飯まだだろ」

ナルト

「ラーメン!」

オビト

「行くか」

ナルト

「やった!」

イルカは苦笑する。

「……オビトさん、甘すぎですよ」

オビト

「ガキは腹減るもんだ」

三人は並んで歩く。

遠くから見ている少年。

うちはサスケ。

サスケは思う。

(なんであの人が)

(ナルトと…)

だが。

思い出す。

蒼。

赫。

六写眼。

(……分からない人だ)

その頃。

地下。

暗い部屋。

志村ダンゾウ。

「接触を確認」

「うずまきナルト」

「そして――」

「うちはオビト」

静かな声。

「危険度」

沈黙。

「特級」

闇が動き始める。



〆栞
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