根、動く

夜。

木ノ葉の外れ。

月明かり。

オビトは屋根の上を歩いていた。

「……」

六写眼の演算が微かに動く。

(気配)

止まる。

その瞬間。

シュッ!!

苦無が飛ぶ。

オビトは首を少し傾ける。

苦無が通り過ぎる。

背後。

黒装束の忍。

十人。

根。

オビト

「ダンゾウか」

一人が言う。

「対象確認」

「うちはオビト」

「排除する」

オビト

「物騒だな」

根の忍が一斉に動く。

包囲。

瞬間。

印。

土遁。

地面が割れる。

雷遁。

刃。

風遁。

斬撃。

オビトは動かない。

黒目のまま。

攻撃が届く瞬間。

瞳が赤くなる。

写輪眼。

すべて見える。

最小動作。

一歩。

一人の攻撃をかわす。

肘。

ドン。

一人沈む。

背後から刀。

オビト

「遅い」

振り向きざまに回し蹴り。

三人倒れる。

だが。

残りの忍が言う。

「次段階」

瞬間。

封印術式。

地面に展開。

結界。

オビト

「へえ」

「ちゃんと準備してる」

その時。

一人が印。

巨大な風刃。

オビトは少しだけため息をつく。

「仕方ねえ」

瞳が変わる。

青。

六写眼。

空気が歪む。

根の忍が止まる。

「……!」

オビトが右手を上げる。

「術式順天」

青い光。

「蒼」

瞬間。

重力の塊。

忍たちが引き寄せられる。

地面がえぐれる。

「なっ……!」

次の瞬間。

ドォォン!!

衝撃。

全員吹き飛ぶ。

静寂。

オビトはため息。

「だから嫌なんだよ」

その時。

遠くから見ている男。

ダンゾウ。

志村ダンゾウ。

「やはり」

「化け物か」

静かに言う。

「だが」

「研究価値はある」

闇は

さらに深く動き始めていた。


〆栞
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