第七班

木ノ葉忍者アカデミー。

卒業の翌日。

教室には下忍となったばかりの生徒たちが集められていた。

今日決まるのは――

班編成。

三人一組。

そこに一人の上忍がつく。

前に立つ教師は
うみのイルカ。

イルカが名簿を開いた。

「これからチームを発表する」

教室がざわめく。

期待。

不安。

いろいろな感情が入り混じっていた。

窓際で腕を組んでいる少年。

うちはオビト。

静かに様子を見ていた。



イルカが読み上げる。

「第八班」

「犬塚キバ」

「日向ヒナタ」

「油女シノ」

キバが笑う。

「よっしゃ!」

ヒナタは小さく頭を下げた。

シノは静かに頷く。

イルカが続ける。

「第十班」

「奈良シカマル」

「秋道チョウジ」

「山中いの」

シカマルが欠伸をした。

「めんどくせー」

いのが怒る。

「ちょっと!」

チョウジはポテトチップスを食べていた。

教室に小さな笑いが起きる。

そして。

イルカがページをめくる。

「第七班」

ナルトが身を乗り出した。

「オレだってばよ!」

イルカが読み上げる。

「うずまきナルト」

ナルトが拳を握る。

「よっしゃ!」

「うちはサスケ」

ナルトが叫ぶ。

「なんでサスケと一緒なんだってばよ!?」

サクラが顔を赤くする。

イルカが続けた。

「春野サクラ」

サクラが嬉しそうに笑う。

「サスケくんと同じ班!」

そして。

最後の名前。

「うちはオビト」

教室がざわついた。

「四人?」

キバが言う。

シカマルがぼそっと呟く。

「珍しい編成だな」

ナルトが振り向く。

「オビト!」

俺は軽く手を上げた。

「よろしく」

サスケは腕を組んでいた。

「うちはが二人か」

サクラは少し驚いた顔をしている。



イルカが言った。

「第七班の担当上忍は」

少し間を置く。

「**はたけカカシ**だ」



それから数時間。

教室。

ナルトが机に突っ伏していた。

「遅いってばよ……」

サクラが言う。

「もう昼よ」

サスケは窓の外を見ている。

俺は壁にもたれて腕を組んでいた。

(遅いな)

ナルトが机を叩く。

「先生まだ来ないのかってばよ!」

サクラが言う。

「上忍は忙しいのよ」

俺は天井を見上げた。

ふと浮かぶ銀髪の忍。

(墓参りかもしれないな)

ぽつりと呟く。

ナルトが振り向く。

「え?」

俺は肩をすくめた。

「なんとなく」

ナルトが怒る。

「生徒待たせるなってばよ!」

その瞬間。

教室のドアが開いた。

「やあ」

のんびりした声。

銀髪。

仮面。

はたけカカシ。

ナルトが叫ぶ。

「遅い!!」

カカシは頭をかいた。

「ちょっと道に迷って」

サクラとナルトが同時に言う。

「嘘でしょ!」

カカシは笑った。

「まあまあ」

そして教室を見渡す。

その視線が一瞬止まる。

オビト。

ほんのわずかな沈黙。

カカシの胸の奥がざわつく。

理由は分からない。

でも。

どこか懐かしい。

そんな感覚。

カカシが言った。

「屋上に来て」

「自己紹介だ」



屋上。

青空。

ナルトが言う。

「先生からやってくれ!」

カカシは少し考える。

「俺はカカシ」

「好き嫌いは秘密」

「夢も秘密」

「趣味は色々」

ナルトが言う。

「何も分かんないってばよ!」

カカシが笑う。

「次」

ナルトが立つ。

「オレはうずまきナルト!」

「火影になる男だってばよ!!」

サクラが続く。

「春野サクラです」

サスケをちらっと見る。

サスケが立ち上がる。

静かな声。

「うちはサスケ」

「俺には目的がある」

ナルトが言う。

「復讐か?」

サスケは首を振った。

「違う」

少し空を見上げる。

「兄を超える」

そして続けた。

「うちはの名を最強にする」

教室の空気が少し変わる。

ナルトが笑う。

「いいじゃねーか!」

カカシが小さく頷いた。

「最後」

俺の番。

「うちはオビト」

カカシの視線が鋭くなる。

俺は続けた。

「好きなものは仲間」

「嫌いなのは仲間を見捨てる奴」

カカシの肩がわずかに揺れた。

胸の奥が小さく痛む。

どこかで聞いた言葉。

思い出せない。

俺は空を見る。

「夢は」

少し考える。

「火影かな」

ナルトが叫ぶ。

「オレと同じだってばよ!」

カカシはしばらく俺を見ていた。

何かが引っかかる。

だが答えは出ない。

カカシが立ち上がる。

「明日」

「演習場に集合」

ナルトが聞く。

「何やるんだ?」

カカシが笑った。

「サバイバル演習」

「忍者は甘くない」

風が屋上を通り抜けた。

こうして。

四人の下忍と一人の上忍。

第七班が始まった。



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