チームワーク

第三演習場。

森の中。

鈴の音が微かに揺れている。

その前に立つのは
はたけカカシ。

向かい合うのは二人。

うちはオビト
そして
うずまきナルト。

ナルトが拳を握る。

「よーし!二人なら勝てるってばよ!」

オビトは軽く息を吐いた。

「突っ込む前に聞け」

「作戦」

ナルトが止まる。

「作戦?」

オビトは指を二本立てた。

「俺が正面」

「お前は背後」

「影分身は?」

「好きに使え」

ナルトがニヤッと笑う。

「任せろ!」

カカシはそれを見ていた。

(組んだか)

さっきまでバラバラだった二人。

だが今は

明確に役割が分かれている。

カカシが本を閉じた。

「来なよ」



ナルトが叫ぶ。

「影分身の術!!」

ボンボンボン!!

森の中にナルトが増える。

十人以上。

カカシがため息をつく。

「また増えた」

ナルト軍団が突撃。

「うおおおお!!」

クナイ。

パンチ。

蹴り。

カカシは軽くかわす。

だが。

その瞬間。

後ろから気配。

(来た)

カカシが振り向く。

オビト。

高速の体術。

拳。

蹴り。

カカシが受ける。

ナルト分身が同時に飛びかかる。

カカシが呟いた。

「連携は悪くない」

だが。

一瞬で体が消える。

ナルトの分身が吹き飛んだ。

「ぐえ!」

カカシが着地する。

だが。

その瞬間。

カカシの足元。

ワイヤー。

ナルトの分身が引く。

カカシの体が一瞬止まる。

その隙。

オビトが踏み込む。

拳。

狙いは――

鈴。

カカシの目が細くなる。

(ここか)

カカシの肘が動く。

オビトの拳を弾く。

同時に蹴り。

オビトが後退。

ナルトが叫ぶ。

「くそ!」

オビトが息を吐く。

(やっぱり簡単じゃない)

カカシが鈴を鳴らした。

チリン。

「惜しいね」

ナルトが歯を食いしばる。

「もう一回!」

二人が再び構える。

その時。

森の奥から声。

「ナルト!」

春野サクラ。

ナルトが振り向く。

サクラが走ってくる。

「幻術から抜けた!」

カカシが目を細める。

(戻ってきたか)

その後ろ。

静かに歩く影。

うちはサスケ。

サスケがオビトを見る。

「まだ終わってないな」

オビトが笑った。

「むしろこれからだ」

第七班。

四人が並ぶ。

ナルトが叫ぶ。

「今度は四人だってばよ!!」

カカシは少しだけ笑った。

(ようやく)

「チームになったか」

風が森を通り抜ける。

鈴取り試験。

本当の戦いが始まろうとしていた


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