本戦トーナメント ― ナルトvsネジ

中忍試験、本戦会場。

巨大な闘技場には、すでに大勢の観客が集まっていた。

忍たち。
各国の使節。
そして木ノ葉の住民。

ざわめきの中、観客席の一角で
**うちはオビト**は腕を組んで座っていた。

(始まるな)

その横では
**春野サクラ**と
**山中いの**が身を乗り出している。

サクラが言う。

「ナルト、大丈夫かな……」

いのが肩をすくめた。

「相手はあのネジよ?」

闘技場の中央。

試合開始の合図を待つ二人の忍。

一人は――

うずまきナルト。

もう一人は――

日向ネジ。

試験官の
**不知火ゲンマ**が手を上げる。

「第一試合」

「始め!」

次の瞬間。

ネジが動いた。

一瞬で間合いを詰める。

「八卦掌!」

ナルトが叫ぶ。

「うおっ!?」

ドン!

掌が胸に入る。

チャクラの流れを乱す一撃。

ネジの白眼が静かにナルトを見ていた。

「人の運命は変えられない」

ナルトが顔をしかめる。

「またそれかよ!」

ネジは淡々と言う。

「落ちこぼれは落ちこぼれのまま」

「それが現実だ」

観客席。

**日向ヒナタ**が不安そうに見つめている。

その横で
**ロック・リー**が拳を握った。

「ナルト君……」

闘技場では戦いが続く。

ネジの柔拳。

正確無比。

次々とナルトのチャクラ穴を突いていく。

「八卦六十四掌!!」

ドドドドド!!

連撃。

最後の一撃でナルトは吹き飛んだ。

砂煙が上がる。

観客席がざわつく。

いのが呟く。

「……終わり?」

だが。

砂煙の中から声。

「ふざけんなってばよ」

ナルトが立ち上がる。

ネジが目を細める。

「まだ立つか」

ナルトは拳を握る。

「俺は落ちこぼれかもしれねーけど」

「運命なんかに負けねぇ!」

ネジが冷たく言う。

「運命は変わらない」

ナルトが叫ぶ。

「変えてやる!!」

再び突っ込む。

だがネジの動きは速い。

掌がナルトの胸を打つ。

その瞬間。

ネジの目がわずかに見開いた。

(……!?)

チャクラが。

溢れる。

ナルトの身体から、赤いチャクラが滲み出た。

観客席。

オビトが目を細める。

(出たか)

封印の奥。

**九喇嘛**の力。

ナルトが叫ぶ。

「行くぞォォ!!」

ネジの八卦掌。

ナルトの拳。

ぶつかる。

ドン!!

衝撃。

砂煙が舞う。

そして――

煙が晴れた時。

立っていたのは。

ナルトだった。

ネジは地面に倒れていた。

観客席がどよめく。

ゲンマが手を上げる。

「勝者!」

「うずまきナルト!」

ナルトが拳を上げる。

「やったってばよ!!」

観客席。

サクラが飛び上がる。

「ナルトー!!」

いのも驚いていた。

「……マジ?」

少し離れた席で。

オビトが小さく笑う。

「やるじゃん」

闘技場の下では。

ネジがゆっくり目を開けていた。

ナルトの言葉が頭に残る。

運命は変えられる。

ネジは空を見上げた。

青い空。

そして。

どこか遠くで。

別の計画が、静かに動き始めていた。


〆栞
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