木ノ葉丸と忍びの里

木ノ葉隠れの里の朝。

市場の声が響き、屋台から湯気が上がる。

その賑やかな通りを、二人の少年が歩いていた。

金髪の少年と、黒髪の少年。

**うずまきナルト**と
うちはオビト。

「なあオビト!」

ナルトはパンをかじりながら言った。

「昨日の写輪眼マジすげえってばよ!」

「もうその話何回目だ」

「だってかっこいいんだもん!!」

「もんじゃない」

ナルトは笑った。

「でもさ」

急に真面目な顔になる。

「オレも強くなる」

「うん」

「火影になるんだってばよ!」

俺は軽く頷いた。

「知ってる」

ナルトは笑う。

その時だった。

「待てぇー!!」

小さな声が後ろから聞こえる。

振り向くと。

小さな子供が走ってきていた。

ゴーグルをかけた少年。

「はぁ……はぁ……」

ナルトが首を傾げる。

「誰だ?」

少年は胸を張った。

「オレは!」

ビシッと指を突き出す。

猿飛木ノ葉丸。

「三代目火影の孫だ!!」

ナルトが目を丸くする。

「え!?マジ!?」

木ノ葉丸は偉そうに腕を組む。

「オレに忍術を教えろ!!」

ナルトがぽかんとする。

「は?」

木ノ葉丸は続けた。

「オレは火影になる男だ!」

ナルトが叫んだ。

「それオレだってばよ!!」

二人が睨み合う。

沈黙。

そして。

「じゃあ勝負だ!!」

「いいってばよ!!」

俺は頭を抱えた。

(また始まった)



結局。

三人で修行することになった。

河原。

ナルトが腕を組む。

「まずは忍の心得だ!」

木ノ葉丸が真似する。

「忍の心得!」

俺は座って石を投げていた。

(平和だな)

ナルトは真剣な顔で言う。

「忍に必要なのは!」

「必要なのは!」

木ノ葉丸が期待の目。

ナルトは叫んだ。

「根性だ!!」

木ノ葉丸も叫ぶ。

「根性!!」

俺は吹き出した。

「雑すぎる」

ナルトが振り向く。

「オビトはどう思う?」

俺は少し考えた。

そして言った。

「仲間だな」

ナルトが瞬きする。

「仲間?」

「そう」

石を投げる。

川に波紋が広がる。

「一人じゃ忍はやってけない」

ナルトは少し黙った。

そして笑う。

「じゃあオビトはオレの仲間だな!」

「そうだな」

木ノ葉丸も叫ぶ。

「オレも!!」

俺は肩をすくめた。

「増えたな」



その頃。

忍者アカデミー。

校庭の木の下。

三人の子供が座っていた。

奈良シカマル。

山中いの。

秋道チョウジ。

シカマルが空を見ている。

「めんどくせー」

いのが腕を組む。

「また言ってる」

チョウジはポテトチップスを食べている。

「サスケとオビト戦ったらしいよ」

いのが言う。

「木遁と写輪眼」

シカマルがぼそっと言う。

「めんどくさい奴が増えたな」



その少し離れた場所。

恥ずかしそうに立っている少女。

日向ヒナタ。

ヒナタは小さく呟いた。

「オビトくん……」

ナルトと一緒にいる姿を見ていた。

その横では。

**犬塚キバ**が笑う。

「おいヒナタ」

「え?」

「お前あいつ気になるのか?」

ヒナタが真っ赤になる。

「ち、違う……」

その後ろで静かに立つのは。

油女シノ。

「彼のチャクラは特異だ」

静かに言った。

「観察する価値はある」



その頃。

火影執務室。

窓の前で煙管をくゆらせる老人。

三代目火影。

猿飛ヒルゼン。

水晶球の中にはオビトの姿。

ヒルゼンは静かに言った。

「面白い子じゃの」

そこへ。

ノック。

「入れ」

扉が開く。

入ってきたのは男。

厳しい顔。

うちはの族長。

うちはフガク。

ヒルゼンが視線を向ける。

「珍しいの」

フガクは言った。

「報告があります」

ヒルゼンが煙を吐く。

「……うちはオビトのことか」

フガクはわずかに目を細めた。

「ご存知でしたか」

ヒルゼンは笑った。

「写輪眼に木遁」

「見逃すわけがない」

フガクは腕を組む。

「うちはの血筋ですが」

「家系記録にはない子供です」

ヒルゼンは静かに言った。

「しかし木ノ葉の子供じゃ」

フガクは少し黙る。

そして言った。

「……あの子は強くなります」

ヒルゼンが頷く。

「じゃろうな」

煙がゆっくり上がる。

「嵐を呼ぶかもしれん」

そして。

水晶球の中の少年。

オビトを見て。

小さく笑った。

「だが――」

「面白い」



夕方。

河原。

ナルトと木ノ葉丸は修行していた。

「影分身!!」

「分身!!」

爆発。

煙。

失敗。

俺は寝転んで空を見ていた。

雲が流れている。

(……平和だ)

でも。

未来ではこの世界は戦争になる。

暁。

大戦。

カグヤ。

俺は拳を握った。

(今度は)

絶対に守る。

その時。

ナルトが叫ぶ。

「見ろオビト!!」

振り向く。

ナルトの後ろ。

影分身が一体。

「できたってばよ!!」

木ノ葉丸が叫ぶ。

「すげえええ!!」

俺は笑った。

「やるじゃん」

ナルトは胸を張る。

「オレは火影になる男だ!!」

夕焼けの空。

三人の笑い声が響いた。

まだ誰も知らない。

この少年たちが。

未来の忍界を変えることを。


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