伝説の三忍

街道沿いの宿場町。

昼下がりの賑わいの中、二人の男が歩いていた。

一人は白髪の大男。
もう一人はオレンジ色の服を着た少年。

**自来也**と
**うずまきナルト**である。

ナルトは歩きながら、ぶつぶつ文句を言っていた。

「なんで修行の途中で町に来るんだってばよ」

自来也は手を振る。

「情報収集だ」

ナルトは即座にツッコむ。

「女の人見てるだけじゃねーか!」

自来也は平然としている。

「それも大事な修行だ」

「なんのだよ!!」

そんなやり取りをしながら二人は歩く。

その途中、自来也がふと足を止めた。

ナルトが振り返る。

「どうしたんだってばよ?」

自来也は静かに言った。

「そろそろ本題に入るか」

ナルトは首を傾げる。

「本題?」

自来也は少し真面目な顔になる。

「木ノ葉の五代目火影の話だ」

ナルトの目が丸くなる。

「え?」

「三代目のじいちゃん……やめるのか?」

自来也は頷いた。

「今回の木ノ葉崩しでな」

「責任と年齢だ」

ナルトは少し寂しそうな顔をした。

「……そっか」

自来也は続ける。

「そこで候補になってるのが一人いる」

「伝説の三忍の一人」

「木ノ葉最高の医療忍者」

ナルトの目が輝く。

「すげぇ奴か!?」

自来也はニヤリと笑った。

「まあな」

「ただし」

少し間を置く。

「賭け事が好きで」

「酒好きで」

「短気で」

「借金だらけだ」

ナルトの顔が固まる。

「ダメじゃねーか!」

自来也は笑った。

「だが強い」

「俺と」

「そして――」

「**大蛇丸**と並んで」

「三忍と呼ばれた女だ」

ナルトの目が大きくなる。

「女!?」

自来也は言った。

「名前は――」

綱手。

ナルトは腕を組んだ。

「その人が火影になるのか?」

自来也は少し考える。

「……なるかどうかは分からん」

ナルトが首を傾げる。

「なんで?」

自来也は空を見上げた。

「昔のことがある」

その声は少し静かだった。

「木ノ葉を離れた理由がな」

ナルトは少し真面目な顔になる。

「じゃあ会いに行くのか?」

自来也は頷いた。

「そうだ」

「説得する」

ナルトはニヤッと笑う。

「面白そうじゃん!」

その時だった。

遠くの屋根の上。

一人の男がこちらを見ていた。

眼鏡の奥の目が細くなる。

薬師カブト。

「……見つけましたよ」

静かな声。

「自来也様」

そしてもう一つ。

低く、かすれた声が響いた。

「自来也か」

暗い部屋の中。

そこにいたのは。

大蛇丸。

腕を動かそうとして――

わずかに顔を歪めた。

「……面白い」

「あの子」

「本当にやってくれたわね」

思い出す。

試験会場。

黒い衝撃。

骨まで響いた打撃。

そして。

腕に残る、奇妙な感覚。

「印が……鈍い」

大蛇丸は静かに笑った。

「ますます欲しくなったわ」

「うちはオビト」



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