写輪眼

屋根の上。

夜風が吹き抜ける。

木ノ葉の上忍たち。

そして暁。

互いに距離を取ったまま動かない。

最初に口を開いたのは
**干柿鬼鮫**だった。

「どうします?」

「あなたの知り合いが多いようですが」

鬼鮫の視線は二人に向いている。

はたけカカシ。

そして。

うちはオビト。

イタチは静かに答えた。

「問題ない」

赤い瞳が開く。

三つ巴。

**うちはイタチ**の写輪眼。

その瞬間。

カカシも写輪眼を開いた。

「やっぱりお前か」

オビトも静かに写輪眼を開く。

鬼鮫が笑う。

「おやおや」

「写輪眼が三つ」

「壮観ですねぇ」

アスマが低く言う。

「紅」

「鬼鮫を頼む」

紅が頷く。

「ええ」

鬼鮫が刀を担ぐ。

「では」

「こちらは私が相手しましょう」

アスマと紅が動いた。

鬼鮫と距離を取る。

屋根の上。

残ったのは三人。

カカシ。

オビト。

そしてイタチ。

沈黙。

カカシが言う。

「……久しぶりだな」

イタチは答えない。

ただ静かに見ている。

オビトは口を開かなかった。

だが。

視線だけで全てが伝わる。

カカシが呟く。

「気をつけろ」

「こいつは――」

その瞬間。

イタチの視線が動いた。

カカシと。

目が合う。

「……!」

カカシの体が止まる。

視界が歪む。

世界が赤く染まる。



〆栞
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