兄の影

木ノ葉病院。

白い部屋。

ベッドの上には
**はたけカカシ**が横たわっていた。

意識はある。

だが体は動かない。

その横に立つのは
マイト・ガイ。

「……月読だ」

ガイが低く言う。

「万華鏡写輪眼の幻術」

部屋の入口には三人。

うずまきナルト。
春野サクラ。
うちはサスケ。

ナルトが叫ぶ。

「月読ってなんだってばよ!」

ガイが振り向く。

「精神を破壊する幻術だ」

「相手の時間感覚を支配する」

サクラの顔が青ざめる。

サスケの目が揺れる。

「……イタチ」

ガイが頷いた。

「そうだ」

「暁の一員として木ノ葉に侵入した」

その名前。

うちはイタチ。

サスケの拳が震える。

「……どこだ」

ガイが答える。

「今はもう里を出た」

その瞬間。

サスケは走り出した。

「サスケ!」

サクラが叫ぶ。

ナルトも追う。

だがサスケは止まらない。

屋根へ。

夜の里へ。

サスケの目には怒りしかなかった。

兄。

裏切り者。

暁。

サスケは呟く。

「……絶対に」

「俺が殺す」

その頃。

屋根の上。

静かに立つ一人の少年。

うちはオビト。

オビトは里の外を見ていた。

(もう行ったか)

イタチ。

そして鬼鮫。

オビトは静かに息を吐いた。

その時。

背後に気配。

「オビトさん」

振り向く。

そこに立っていたのは

白。



〆栞
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