SPIRIT WORLDもしも夢主が男になったら
※番外編“秀徳と性転換夢主”のif続編です。
※下品です。
これまでのあらすじ。
研究者のような怪物が起こした謎の煙の所為であたしは何故か男体化しました。
真ちゃんが怪物に襲われたのを助けつつ、体育館に戻る事になり一行は真っ直ぐ体育館を目指す。
「仕方ない…このまま体育館に戻ってさっちゃん達口説く事にする」
「しなくていいから。轢くぞ」
妥協するように言うと清ちゃんから厳しいお言葉をもらうが、あたしの頭の中は既にどうやって攻め立てようか練り始めていた。
そして体育館に着いてあたしは真っ先に扉を開けて堂々と中へ踏み込む。
「おーお帰…誰だテメェ」
丁度扉の近くにいたかがみんがあたしを見て警戒を露わにする。その近くにいたフリと河ちゃんとひろやんも吃驚して瞠目している。そりゃ急に見た事ない男きたらビビるもんね。わかっててやってるけど。
他の子も何だ何だと立ち上がり寄ってくるが、あたしは真っ先にさっちゃんへ歩み寄ると脇に手を差し込みヒョイと持ち上げる。
「きゃあっ!?」
「なっ…」
「桃井さん!?」
「さっちゃん!あたしと結婚しよう!」
「テメェ何してんだ!さつきを降ろせ!」
「…今“あたし”言うたか?」
若ちゃんと良君が驚く中、峰さんがさっちゃんを奪い取るようにぶん取っていき自分の後ろに庇うのを見て唇を尖らせる。何だよケチだな。幼馴染みだからってそんな様子見たらあたしの中でカップリング出来ちゃうぜ。
一人称に気付いた翔ちゃんが首を傾げた。
「オイ、調子乗んなよそらさん。焼くぞ」
「え」
「「そらさん!?」」
早くも清ちゃんが呆れたような顔をしながらネタばらしをしてしまった。面白くないじゃーん。
あたしだと聞いてコガとツッチーと水戸さんを始め、一同吃驚した顔で一斉にあたしを見た。
「男になっちゃった!」
テヘッと舌を出して頭をコツンとするとドン引きされた。ああ、今男だから余計にキモかったんだなって容易にわかった。ごめん。
その後直ぐに秀徳から事情を説明される間にあたしは徐々にリコぴんへ近付いていき、背後に回って話がひと段落ついた時にぎゅっと抱き締めた。
「リーコぴん!」
「きゃあっ!?」
「ちょ!?そらさん!」
リコぴんは顔を赤くして吃驚しておりそれを見て隣にいた順ちゃんがあたしとリコぴんを引き離す。
「ちょっと何で離すのさー」
「そらさん今男なんスよ!?」
「だからやってるんじゃん」
「あっはっは!そらさん楽しんでるなー」
「笑い事じゃねえよ!」
「日向落ち着け」
フフンと腕組みをして笑うとヨッシーも一緒のように笑って楽しむ事はいい事だと肩を組んでくれた。それに順ちゃんは的確に突っ込みそれを宥める俊ちゃん。
「今はあたしは男だ!!男としてさっちゃんやリコぴんやひのちゃんを攻めたい!!」
「キャラ崩壊してんじゃねえか」
「っていうかいい加減今だけでいいから一人称変えて!!腹がよじれる!!」
「えっあたしも?」
「ご主人様に近付かないで下さい」
「私はしてくれないのか?」
仁王立ちして折角この気にやりたい放題やりたいと宣言したのも束の間。突っ込む福君とゲラゲラ爆笑するタカ君、吃驚しているひのちゃんに軽蔑の眼差しを向けてくる影君の声を割くようにアレクさんが近付いてくるとあたしに後ろから抱き着いてきた。
僅かにあたしの方が身長が高い為いつもと違い少しだけ見上げてくる様子に、今は男だからかグッとくるものがある。そしてそのたわわなお胸が背中に押し付けられて自然と頬に熱が集まる。
「え、いや。アレクさんはあたしが迫るより迫ってきそうな感じだったから」
「ふーん?こうやって?」
「あ!?ちょちょちょっ、ちょっと待った待った!!…アッ!」
「「コラァァァァアア!!」」
後ろから腰に手を回してきたアレクさんがあたしの太股から恥骨辺りに掛けて厭らしくさわさわと触ってきたので、擽ったい感覚に思わず前屈みになりその感覚から逃れようと身を捩って、アハーンウフーンな雰囲気になり掛けているのを見て赤面したかがみんとリコぴんに怒られ離された。あたしの所為ではないと思いたい。
「…そらさん」
「何?」
「トイレの仕方教えてあげます。是非今からトイレに」
「何に目覚めてんの?ちょ、危ないよこの人」
あたしがふう、と一息吐いていると森りんが真顔でトイレを指差し貞操の危機を感じ拒否する。怖いんだけど。
「にしても、随分と男前になったっスね〜」
「モデルいけそう?」
「いけそういけそう」
「無理だろ」
きー君があたしを見て感心したように言うのを聞いて調子に乗るときー君はノッてくれた。ありがとう。それを呆れた目で見てくるゆっきーの視線には気付かないフリをした。
そしてちーちゃん。聞こえないように言ったのかわかんないけどしっかり聞こえていますからね。失礼だわ。
「ほー。じゃあ下の方もイケメンか」
「いや下の方にイケメンとかあるの?」
「下品なのだよ!」
「どれ」
「っ!?」
灰君の変な発言にあたしと真ちゃんが突っ込むが、あたしはひっと息を飲む。灰君は男体化したあたしのデリケートゾーン、つまり股間に手を伸ばしあたしのあたし、つまりオレのオレを鷲掴んできた。男同士よくやるやつですやん。
「やッめんかァァァアア!!ひいっ!」
「普通だな。オレ以下」
「灰崎」
最低だ灰君最低だ。男体化したあたしに勿論玉的なものは付いているので気付かないフリしてたのに。その場に座り込んでその手から逃れようとするが後を追うように灰君もしゃがんでくる。しつこい!てか純粋な女子の前で見せるのやめて!これ見てる女子気まずいのわかんないかな!!
すると低い声で灰君が呼ばれ、メリィッと音を立てて灰君の顔面ににじむーの拳がめり込んだ。やっと離れた手にあたしは蹲って顔を隠す。
「マグナムの確認しただけじゃねーッスか」
「それをやめろっつんだよ!そらさんは女!!」
「今は男だろ」
「灰崎、いい加減にしろ」
懲りない灰君に赤君がきつく睨んで黙らせた。にじむーと赤君マジイケメン。
「もうお嫁に行けない…」
「お婿の間違いでは」
「お婿にいけないいいい!!」
「私がもらってやるから安心しろ!」
「アレクさんんんんんん!!」
「そらさん落ち着くんじゃあ!!」
「いやまず元に戻る方法考えるアル」
テッちゃんのツッコミを聞いて言い直すとアレクさんがあたしの背中に手を添えて優しい言葉を掛けてくれた。ヤベッ惚れそっ。
それを見て岡さんが決断するには早いと必死に止めてきて、劉ちゃんが冷たい眼差しを向けてきた。全くその通りですハイ。
「オレそらちんは女の方がいい〜」
「アツシ、何でだい?男のそらさんもカッコいいと思うけど」
「やだたっちゃん照れる」
「やだはやめて。レオ姉とカブる」
「何ですって?」
少し遠くの位置からあっちゃんが話すのを聞いて顔を向ける。たっちゃんも疑問を投げ掛けるがその言葉に照れていると男の声でそれは…とコタが細やかなツッコミを入れてきた。勿論玲央きゅんも黙っておらずコタはこめかみをグリグリされていた。
「だって男じゃ抱き心地よくないじゃん」
「いや待て。あたし抱き枕じゃねえよ」
「確かに男だと女特有の柔らかさはないかんね〜」
「春日先輩変態臭いッス!」
「お前シメられるぞ」
続くあっちゃんの理由にあたしは突っ込まずにはいられなかった。それに同意するスガに対して笑顔で辛辣なともっきーに対して抑える岩ちゃん。あれ、ちょっと言葉わかんなくなってきた。
「つかお前は戻れなくていいのかよ」
「さっきから男の状態楽しんでるよね」
「いや困る」
話が進まない様子を見兼ねたマコマコが口を開きかずやんも同意するが、一生このままがいいわけではないのは確かだ。わかった。真剣に戻る方法考える。
もっと女子達を攻めたいとか思ってるけど、森りんや灰君やついでにアレクさんの手に落ちる前に戻りたい。貞操の危機をかなり感じてる。
「どうすれば元に戻るか、その怪物を探し出して聞くしかないようですね」
「一発誰かとヤりゃあ戻るとか」
「お前な、いい加減にしねえと喋れなくすんぞ?」
「オレもそう思った」
「青峰」
「ハイ」
赤君の言葉に灰君がまた下品な事を言ってきた。にじむーが青筋を浮かべていると峰さんも言わなきゃいいのに同感だと言い赤君に睨まれていた。いや寧ろヤッちゃったら男の本能的なのが染み付いて戻れないとかありそうで怖い。
「女らしく振る舞うとか…」
「今の状態でしても玲央みたいにオネエに見えるだけだぜ」
「何ですって?」
あたしが必死に考えを巡らせていると永ちゃんが指摘するが背後から頭を鷲掴みにする玲央きゅんにデジャヴ。怖いよ玲央きゅん。
「じゃあ赤君の言う通り手っ取り早く怪物見付けて情報聞き出すわ」
「バット似合い過ぎとかどうなの」
「フライパンの使い方について」
仕方ない、と重い腰を上げて武器であるバットを持ち上げフライパンは持ち手を長ジャージとハーフパンツの間に挟んで腹辺りをガード出来るように鎧の如く設置したのを見て健ちゃんとザキが突っ込んできた。康ちゃんの死んだような目が更に呆れを増して見据えてくる視線が痛い。だが背に腹は変えられまい。え?言葉の使い方違う?
「いや普通に行ってくれ」
「変な感じにしなくていいです」
「変な感じとは失礼な」
絶対そのフライパンは役に立たないとでも言うように村ちゃんとツボちゃんが止めてくる。
「というよりそのフライパンで絶対自分の身傷付けますって」
「逆に危険だと思います!!股間打った時の痛さ知(ら)ないか(ら)ってそんな事して(る)と地獄見ます!!」
経験者は語るってな。確かに何かの衝撃で股間強打して男特有の痛み体験したくない。コボちゃんはともかくハヤヤも結構下品だな。ズバッとそういう事言っちゃうタイプだったんだ。いいと思うよハヤヤ。
みんなにやめろと言われ仕方なくフライパン装備はやめて右手にバットを担ぎ左手にフライパンを担ぐスタイルにした。
「…では行くメンバーですが」
あたしをやや呆れた目で見ていた赤君は口を開いて探索チームを組もうとするが、急に鼻がムズムズし出したので話し合うみんなを尻目にフライパンとバットを置くと救急箱にあったポケットティッシュを一枚もらって鼻をかんだ。
ヂーン
ボムッ
「「!?」」
急に軽快な爆発音が鳴って女の姿に戻った。それにあたしは勿論全員が吃驚して振り返って喫驚する。
「も、戻ったー!」
「よかった!戻りましたね!」
鼻をかんだ状態で固まっていたがあたしは鼻をぐしぐし拭くと鼻を赤くさせながら万歳して喜んだ。それを見てさっちゃんは同じように喜んで安心したようにあたしに抱き着いてきた。さっきまで怖かったのかな。
嬉しさのあまりあたしがその辺に向かってポーイと使用済みティッシュを投げ付けると当たったコガが「汚っ!」と怒っていた。気にしない。
「煙吸ったから鼻かんだ事で戻ったんやろか」
「おい、体何ともないのか?」
「うん!元気普通!」
翔ちゃんが顎に手を添えながら見解を告げるのを聞き納得した。タイミング的にそうっぽいね。マコマコが体の調子を聞いてくるので何の問題もないアピールをすると。いつの間にか背後に回っていた灰君が後ろからわしっと胸を鷲掴んできた。
「おお、おっぱい戻ってんな。相変わらず小せえけど」
「ちょ、ショウゴ君!?」
「どれ、下も」
「何度も同じ手を食らうかあああああ!!」
「いってェェェェェェ!!」
さっちゃんは当然吃驚しながら止めようとするが灰君は気にした様子なく右手を下にスルスル下ろしていくのを感じて、あたしはカッと目を見開き腕を掴み上げると一本背負を決めた。火事場の馬鹿力再来。
当然この後こってり灰君はにじむーと赤君に絞られ、あたしは何だかんだ男の体を楽しんでいたが元の体に戻って安堵した。
「ああ〜あたしの体〜」
「あれだけ楽しんでたくせにな」
清ちゃんの冷たいツッコミなんか聞こえなーい。
彩様、お待たせしました!
オール相手のもし男になったらとの事で、続編という形で書きましたが如何でしょうか。いつもながら下品に仕上がっています(笑)
でも後悔はしていない!楽しかったです!お気に召してもらえると嬉しいです!
素敵なリクエストありがとうございました!
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