FF-D D+S m-ds New!夢物語


20 真実の行方



 ティナは幻獣と人間のハーフだった。彼女は幻獣界で生まれている。しかし、幻獣界は彼女が幼い頃にガストラによって侵略された。
 人間であるティナの母は殺されてしまった。ティナは幻獣の父親と共に、帝国で長い間捕らわれていた。
 魔石と化したティナの父・マディンにより明かされた真実を、ティナはしっかりと受け止めた。

「もう大丈夫。少しの時間だけど、この力をコントロールする事ができるわ」

 マディンの魔石と共鳴し、淡いピンク色に輝いたティナは柔らかく微えんだ。瞳には意志が芽生え、幾分力強さが増したように見える。

「ガストラはその時に幻獣の秘密を知ったんだな」

 エドガーは苦々しく顔を歪めて吐き捨てるように呟いた。それに続くように、ロックも沈痛な面もちで口を開く。

「魔導研究所で捕らえられていたのはその時さらった幻獣達か。セリスやエルの力も、幻獣が犠牲に……」

 エルは俯き、唇を強く咬む。ティナはそんな彼らの様子をじっと見つめ、思いを巡らせていた。

「許せん帝国! 一発殴ってやらないと気が済まねえ! 」

 マッシュは息巻いて拳を握りしめた。彼のこめかみと腕に浮き出る青筋がピクピクと動く。場の空気は重く、各々が暗い顔をしていた。

 エルは旅を始めてからというもの、自分に違和感を感じるようになっていた。生まれながらに魔導の力を持つティナと、造られた自分では力の種類が違うとエルは思っている。しかし、同じ人工魔導士であるはずのセリスやケフカの持つ力とも少し違うと感じるようになってきた。
 エルはティナのように幻獣の姿に変化することは出来ない。とはいえ、エルはセリスよりも各段に強い魔力を持っていて、帝国から逃げ出した時には自分でも力を制御しきれなくなった。その時の事はあまり覚えていないが、いつか同じ事が起こるのではないかと恐れているほどだ。
 幼い頃には確かに備わっていなかった筈の魔力を手にしたのはいつの頃だったのか。セリスと同じようにシドに育てられ、気が付けば魔導士のひとりとして帝国の道具になっていた。

「ナルシェはどうなっているかしら……」

 ティナの呟きで皆が顔を上げると、ロックが努めて明るい声で提案した。

「そうだな! とりあえずナルシェへ行こう」
「飛空艇は用意できてるぜ」

 部屋の隅で黙って葉巻をふかしていたセッツァーが、片方の口角を上げて答えた。

2150525

ティナはここまででものすごい変化してますよね
仕方がなかったとはいえ、完全に受け身で流されるまま巻き込まれて可哀想なくらいでした
けれど、自分を知り、受け入れ、状況を把握するとすごい力を発揮するわけです
まだこれからでしょうが、ここまでだけでも相当な葛藤や苦しみを乗り越えてきたはずです
環境がこんなだけに、恐怖しかなかったかもしれない
ゲームとはいえすごい適応能力と切れる頭脳が素晴らしい
ティナってすごい
と、思う次第です



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