最強の2


2はAよりも強い?



手持ち無沙汰にトランプをして遊んでいた時エースはAのカードを出した。
次にはデュース、その次にはトレイ、更にケイト、シンク、サイス、セブン、エイト、ナイン、ジャック、クイーン、キング。マキナとレムは教室の掃除当番でいない。特に何のゲームをやるでもなく持っていたトランプカードを並べている。
「ボクらの名前って数字なんだよね。なんだかトランプみたい」
「そうすると一番強いのはエースになるね」
なんてしょうもない話題で盛り上がっている。
大富豪ルールでは何事もなければA。
「普通なら僕だけどね」とエースがAカードを示す。この時だけ最強になるカードがある。
「Aが出た時2はjokerを除いて最強になる」
2はポーカーでは最弱の数字だが大富豪ではAが出た場合のみ最強の数字となる。
「デュースが最強か。想像もつかないな」
セブンがそう言って茶化してみるとデュースの頬が赤らんだ。桜のような彼女の頬にエースは目を奪われた。目が合いそうになって慌てて目を反らすと重なり合ったAのカードを拾った。
「私が最強だなんて、そんなことありませんよ。みんな強いですから」
「大富豪での話しだからな。実際の俺たちの強さに優劣はないだろう」
「誰が強いとも弱いとも言えないよねぇ」
エイトが言うように個性的すぎる0組のメンバーの中では強さに優劣はない。





「エースさんがいなければ最弱ですね、私」
デュースの心の声らしきものがわずかに漏れていた。たまたま隣にいたエースははっきりと聞き取った。
「僕がいれば最強じゃないか」
とデュースにこっそりと耳打ちした。
「そう、エースさんがいれば最強ですね」
デュースはにっこりと2のカードを見つめていた。嬉しそうにカードを見つめるデュースの表情がなんとも可愛らしかった。

end

※Aなくても2が最強なルールの大富豪の方が多いことに後で気づきました(ー ー;)

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