四番目【ひとひとり】
「うっ、裏切り者ー!!!伏黒くんのばーーか!!!こんなのあんまりだよ!!」
「最初から任務って言っただろ。」
遊びにいくつもりだったのかといわんばかりの爪先から頭まで決まった形代をみて思う
「そんなの聞いてないもん。だって駅前で休みの日集合でってそんなの遊ぶかと思うじゃん」
「今回の任務は…」
「むししないでよ〜もう!!」
さすがに俺が任務の内容を話始めるとそこは真剣に話を聞いている
「つまりそれは二人組じゃないと発動しない呪いってこと?」
条件つきの呪いのために面倒なことになっている。縁結びロードと地元民にいわれているらしい。ただ実際はカップル以外にも遊び半分できた友達同士でさえ仲違いさせ怪我させるという。五条先生は『それ、縁切りロードだよね。』と言っていたが…
危険性はそれほど高くないとはいえ被害をうけた人間への怪我の程度が徐々に上がっている。このままでは悪評がつきかねない地域の住民がつてを頼りに高専に依頼したということだ
「えーっと順番があるんだったけ?」
「町おこしのスタンプラリーの順番らしい。」
空いていたのが俺と形代しかいなかったからこうなっているのであって好きでこんなことしているわけじゃない
「お姉さん写真撮ってくれてありがとう〜!伏黒くん、見てよ、全然あってない〜」
観光地にあるような顔出し看板に顔を出して写真を撮ってもらうことも絶対しない。画像を眺めながら形代は笑っているがそんなにツボに入るようなことか
「LINEのグループに送ってもいい?」
「やめろ。」
「えー、けちんぼ。ノリ悪いよ〜。」
スタンプラリーの一つ目終了。商店街の顔だし看板と写真を撮る。計4つあるスタンプを集めると商店街の商品券がもらえるスタンプラリー。一見ただのイベントのように見える。だが、世間で話題を呼んだのは縁結びの効果があるという噂だ。五条先生曰く、乙女百合さんが得意な分野なのに俺たちが任されることになった。後3つある
「おじさん、スタンプラリーの二番目ってなにかわかる?」
「ああ、ここだよ。お嬢ちゃん、彼氏さんもそんな遠くじゃなくてもっと近くにこなきゃ。」
彼氏じゃない。明らかに機嫌が悪そうな俺をよそに形代は目の前にある商品に釘付けだ
「伏黒くんの腕にこれなら通るかな〜。もしかしてブレスレットとか嫌い?うーん、でも伏黒くんならなんでも似合うと思うよ!」
「お前本当に今日の目的わかってるのか。」
「わかってるよ。これが呪霊を操ってるだれかがいたら不自然よりも適当に仲いいほうがいいよ。だって条件に外れて呪霊でてこないとか向こうに呪術師だって怪しまれるよりはいいでしょ。今日だけだって〜。」
小声でそう答える形代に一応考えてたのかとは思う。任務は任務だ。被害が大きくなる前に対処しなきゃならないのは変わらない
「お嬢ちゃん、彼氏さんのだけじゃなくてあんたのも選んでもらいなよ。スタンプラリーはカップルでくると割引ってやつだからなぁ。」
「だって〜、伏黒くんなんでもいいから選んでよ。」
「わかったよ。」
二つ目のスタンプラリーはとんぼ玉を扱っているこの店でお互いのアクセサリーを選んで買うというものだ。とんぼ玉の色から選べるらしい
俺の知らない間に形代はさっさと選んでしまった。
「どういうのがいいんだよ。」
「伏黒くんがくれるならなんでもいいよ〜、人から貰ったものってそれだけで嬉しいんだ〜」
全身をフルに決めている人物に言われても…当然悩む。普段から釘崎と話している会話は明らかに女子特有のお洒落に関してだ。雑誌をみながら話してるところもみた
「直感でいいって〜、伏黒くんに選んだとんぼ玉は伏黒くんの目の色とおんなじ色にしたんだから〜。」
「はぁ、じゃあこれでお願いします。」
「まいどあり〜。これがお嬢ちゃんのでこれがあんたのだ。」
「ありがとう〜おじさん。」
「ありがとうございます。」
まだスタンプラリーは終わってない。いまだ呪霊の気配がしなさそうなのがどこか変だなと思いつつ。形代は楽しんでいるのか鼻歌を歌ってご機嫌そうだった、本当にお前やる気あるのか
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