四番目の3


「あーっ!こんなことならもうちょい練習すればよかった!!」

そんなことをいってるが問題ないくらいだ

呪具使いだと自分が思い出す限りなら先輩にいる。自分も呪具を使い接近戦をカバーしていたがメインは術式の行使になるだろう

想像以上に形代が戦い慣れている。びっくりするくらいには戦いやすい。術式を使い自分の方に呪霊の方向を向けさせて呪具で的確に祓っていく。力を供給してるであろう鳥居に俺が集中できるように

「もっと苦戦するかと…」

どっかで修行したのか、いや確かに学長から色々教えてもらってるとは前言ってたが。案外真面目なのかもしれない

ドコッ

あり得ない音がした。目の前の鳥居は動き始めた。木の根のようなものを動かして

「伏黒くん、そのまま追っかけて!!多分力をあげてる元がいなくなったらこっちも消えると思う!!こっち片付いたら追いかけるね!!」

「言われなくてもそうする!」


形代の方を振り向くと俺に笑い返した





「もう逃げられねぇだろ。」

蝦蟇をいくつか出現させ鳥居の幹を拘束する。ミシミシと幹から悲鳴のように聞こえていた

影からトンファーを出し勢いをつけて殴る。術式を使ってもいいがおそらくこの呪霊はそんなに強くはない。呪詛師がいる可能性もあると形代と話したときに予想した。あまり無駄使いはしないほうがいい

「伏黒くーん、伏せるか右に離れて!!」

追い付いてきたのかと一瞬思ったが様子がおかしい。なんであいつはバットを持ってんだ?

「同じ固さのものをぶつけたら多分つぶれると思うんだ、なかなかいい考えでしょー。」

思わず声に出る、は?待て、あいつもしかしなくとも

「いっけ〜〜!!」

とっさに右に避ける。形代の声とともに鳥居から別れていた絵馬の呪霊があっけなく飛ばされていく。一つ、二つ、三つ…木製のバットから木と木がぶつかる音がした
あいつの術式は確か力の向きを変えるだったか。だからだろうか、形代がひ弱そうなわりには鳥居めがけてきれいにぶつかっていく呪霊。コントロールだけでうまくやってるんだろ

一つずつ呪霊がぶつかるたびに疲弊していく鳥居の本体。最後の一体がぶつかったときには積み木を崩したように上から崩れていった

「Tボールしかやったことなかったけども案外いけるもんだね〜。伏黒くんが削っててくれたおかげで倒せたー!ありがとう。」

「お前他の任務でもこんなやり方してんのか?」

「えー、どうだろ。道具は色々使うよ〜、今日はクナイの呪具とバットしかもってないけどね。」

背伸びしながらそう言う形代。

「まぁ、私一人じゃこういうことはしないかなぁ。思いきったことができるのも伏黒くんがいるからだよ。だって私が…とにかく任務早く終わってよかったねー。報告しよっか!」




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