2番目【入学の話】


「つまり〜日本版ゴーストバスターズってことになるのかぁ、呪術師。マシュマロマンとかでてくるのかな。」

「形代はけっこう映画とか見るの?」

「そんなにって感じ。ゴーストバスターズは昔、家にDVDあったから見てたんだよね。虎杖くんも映画詳しいよね。」

「うん、けっこう色々見たし映画好きだよ。」

マシュマロマンで表される呪術師とはと声があがりそうだった。でもお構い無しに会話は続く

「五条さんだったけ、今日はいないの?」

「あれでも超エリートなのよ。だからたまたま暇だった私達が呼ばれたってわけ。」

なるほどと白露はうなずく

「えーっと学校のお誘いだったけ?七海さん。」

「ええ、先日お話しした通りですが…」





時間は数日前にさかのぼる。あの謎のお化けと対峙してぼろぼろだったあの日


「ところで呪術師ってなあに?」

「そんだけ呪力も扱えてるのに呪術師のことすら知らなかったのかー。恵、説明してあげなよ。」

「なんで俺が。」

少し私を見た後、彼はあきれた顔をしていた

「文字通り呪術って書くなら想像つくだろ。呪いのことだ、その呪いの力を扱えるのが呪術師。」

「めちゃくちゃ簡単に教えてあげてるじゃない。」

「俺も最初聞いたときなんのことかわからなかったな。」

周りがそういうなら多分そうなんだろうけど呪いってそのまま呪ってやる的な感じのものなのかな。お化けを倒すなら神様的なパワーじゃないんだろうか

「わかったような、わからないような?お化け倒すのになんで呪いの力が必要なの…?」

「お化けじゃない、あれは呪霊だ。呪いは呪いでしか祓えない。」

「呪いがなにかがまったくわからず術式も扱ってたんですか。」

「えっと、七海さんだったけ。そういうものなの?」

「まあ、誰かが手引きしてたんだろうけどね。きっかけがないのにそう簡単に使いこなせるようなものじゃない。」

「そうですね。呪いがなにかを意識してないのにも関わらず呪力を扱うのはかなり難しい。」

「ふーん、そういうもんなんだ。」

大股で歩きながらそう言った。ただ便利な力としか認識してなかったよね。でも、昔…あの人に何て言われたんだったけ

『自覚しなくていい。ただ君は心の奥にある壁の向こうを意識すればいい、底を。』

壁も底もわからなかった

ただなんとなくそれがあの時の私にはしっくり来て、背中に定規をいれられたみたいなピンとした感じで不思議な力が使えましたなんていったら怒られるかな

「あっ、そういえば呪術師になるための学校ってどんなところ?」

「表向きは私立の宗教系学校だけど、その実態は日本に2校しかない呪術教育機関の一校だよ。呪術師のサポートも行ってる。」

呪術師になるって決めた訳じゃないけど、学校には興味あるんだけど私中退してるしなぁ

「自宅通い…交通費…ご飯代…。むっ、リスクが大きい………」

中退してたら普通高校通えない気がするんだけどどうなんだろう

「うーん、なんとなくわかったけど私無理だと思うよ。いけないと思うから。学校に行くことのメリットがあれば行くけどね〜、私そんなに頭よくないし厳しいと思うよ。」

土と枯れ葉を踏む音が聞こえる。笑いながらそう答えたけどウソはついてないし実際そうだもんね

「気にしてるのがお金のことならなんとかなるよ。呪術師として任務を達成すれば報酬としてお金もでるし。」

「それ本当!!!!」

「めちゃくちゃ食いつくじゃない。」

思わず大きな声がでてしまい口を押さえる。いけない、お金が必要とはいえ学校に行くのが難しいのに

「後日また返事を聞きに来るよ。」






「寮に入れるなら別にいっかな〜来ても。入学できる資格ってそもそも私にあるかわからないんだけど…」

寮に入れてなおかつ呪術師という資格もとれて完璧のパーフェクトでは!!とちょっと浮かれた。お化け…じゃないのか呪霊と戦うのが大変そうだけどそれでお金もらえるならそんなの構わないと思う

「入学できるかどうかは学長と面談で決まりますが、今のところ入学できる条件はそろってます。」

「やめといた方がいい。」

「なんで?」

伏黒って呼ばれてる彼。怒ってるような理由はなんとなくわかるんだ

私がこうしようとしてること気に入らないんだろうね。クールで真面目そうで優等生って感じだもん

「呪術師はお前が考えてるよりも優しくないし甘くない。」

大きく深呼吸する

「甘いなんて考えてないよ。」

「こないだの祠のお化け…じゃなくて呪霊か。私全然歯が立たなかったよ。でもそれをちゃんとやっつけちゃった人達を目の前でみて甘いなんて思わないじゃん。」

「頑張ってこなかったけど、頑張るチャンスときっかけをもらったので自分のメリットになるようなチャンスをポイしたりしないもん。だから…」

本当にお金には困っている

でも自分のことをぺらぺら話すには違う気がする。これはチャンスなのだ

「どう言われたって私は入学しまーす!」


自信満々にいったけど面談で帰れって言われないか内心心配だけどね






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