「おはようございます。あたたかくていい日和ですね」
「おっ奥様!いけません!花に水をあげたばかりで濡れていますからお召し物が汚れてしまいますっ!」
中庭の薔薇の世話をしているとサンルームからストールを羽織った奥様が現れる。朝だというのにむくみ知らずでどこから見ても美しい奥様。
「ふふっ、お洋服はまた洗えば綺麗になります。それよりもあなたが手入れしてくれている花々が一番綺麗に咲いているタイミングで見たいの。だめかしら……?」
「そんなっ滅相もございません!出すぎた真似を致しました。どうぞお気が済むまでごゆるりと」
私が敬愛して堪らない奥様。上品という言葉を擬人化したようなお人で佇まいひとつ取っても優雅で見惚れてしまう。
——奥様も旦那様もまだ幼いお嬢様もさぞお美しくお育ちになられるのだろう。
廊下に飾ってある花瓶の花を順々に替えているとふいに旦那様の執務室から物音が聞こえたような気がした。今日は土曜日だというのにお仕事をなさっているのだろうか。コーヒーブレイクするにはいいお時間だ。
「あ゛あ゛ッ♡♡あ゛ッ♡♡♡はぁんッいっいけましぇんッ♡♡♡あ゛ッあ゛ッ♡♡♡まっまってくだしゃ♡♡♡」
執務室のドアがガタガタと音を立てて苦しそうな女性の悲鳴が聞こえてきた。旦那様の執務室から女性の声が?
頭を過ぎった下品極まりない想像に自分を叱責する。旦那様にはあんなに素敵な奥様がいらっしゃるのだからそんなことをする理由がない。確かめるために震える足に鞭を打ってドアへと歩み寄っていく。
「んぐぅ♡♡らめぇ♡♡まだっお外、あんなに明るいのにこんなッえっちなことしちゃ、おほおぉぉぉ♡♡♡乳首だめっぐりぐりしちゃだめれすうぅ♡♡♡」
「ちょっと乳首つねっただけでマン汁あふれさせちゃうのにイヤなのかい?ほら、またビシャビシャおもらしして。ねえ、本当のこと言いなさい?」
旦那様の声だ。目眩がする。倒れそうになるのを足に力を込めてどうにか耐える。あの愛妻家の旦那様が、このお屋敷で女を囲うなんて。もし奥様がこのことをお知りになったら——。
「お゛お゛ッ♡♡♡ん゛ほ゛お♡♡♡ほんろ♡♡♡ほんろのことれすぅ♡♡♡乳首だめッ♡♡あ゛ーーーッ♡♡♡乳首引っ張っちゃらめ♡♡伸びちゃう♡♡伸びちゃいましゅうう♡♡♡長乳首になっひゃいましゅう♡♡♡」
「乳首ちゅうちゅう吸われるの好きだもんね。そっちの方がいじりやすくなっていいんじゃないか?」
「あッひいいぃ♡♡♡乳首ックリップで止めちゃ♡♡あああああッッ♡ほ゛お゛ッ♡ほ゛お゛ッ♡オ゛ホ゛ッ♡♡♡イグうぅ♡♡♡」
奥様の耳に入る前に事を収めなければ。どうせ女が旦那様を誑かしたに違いない。少しばかりの金を渡して二度と旦那様に近付かないように言い含めなければ。下品な喘ぎ声を出す女だ。どうせ、場末のホステスかパトロン狙いの売れない地下ドルだろう。
「こらはしたないよ。それに言葉遣いには気をつけなさい。お前は使用人だろう」
「かはッ♡もっ申し訳あひませんッ♡旦那様ッ♡旦那様ぁぁぁぁ♡♡♡イッてまひゅ♡今イッてまひゅからッうごかないれくらさいッ♡♡♡おほおッ♡止まって♡♡とまってぇ♡♡だんなひゃまのでかでかチンコおおおッ♡♡」
使用人——あろうことか旦那様が抱いている女は使用人。恩を仇で返すなんてそんな恥知らずが同僚の中にいたなんて。扉は二人の情事の激しさを語るように軋み音を立てている。喘ぎ狂っている女の声が耳の奥に張り付く。扉一枚挟んだ先で行われている非道な裏切りに涙がこぼれ悔しさで手が震える。
「あ゛ッ゛ひ゛ッ♡だんなしゃま♡♡だんなしゃま♡♡だんなしゃまのおちんちんすき♡♡しゅきれす♡♡」
「ひどいなぁ。好きなのは俺のちんちんだけ?デカチンなら誰にでも股を開くのかい?あーあ、傷付いたなあ」
「ちがっお゛ほ゛っ♡♡だんなしゃまの♡だんなしゃまのデカチンだからしゅきなの♡♡他のおちんちんいらなッいらないれすぅ♡♡」
女が必死に旦那様に媚びて快感を貪ろうとしているのが女の悦びを余すことなく飲み込もうとしているのが手に取るようにわかる。なんて、なんて、恥知らずな女。旦那様が異性の目を惹くお方だとは重々承知していたがまさかここまでとは。花に集る虫だ。この女は虫だ。
「俺のしか欲しくないんだ?本当かなあ。乳首だけで何十回もイケちゃう子の言うことは鵜呑みにできないなあ」
「しょんなッ♡ちかッ誓いましゅ♡♡だんなしゃま以外のデカチンはたべましえん♡♡わたしはぁ♡だんなしゃま専用の淫乱性欲処理メイドでしゅ♡♡♡」
「ん。こら、締め付けすぎ。心配しなくてもたっぷり食べさせてあげるから。ほら、もっと気持ちよくなるにはどうすればいいんだっけ?」
「だんなしゃまの凶悪デカチンでぇ♡すぐイッちゃうっおッ♡雑魚まんこをどこに出しても恥ずかしくない♡お゛お゛ッ♡♡立派な名器にぃなれるようひ教育してくだしゃい♡お゛ッ♡お゛ッ♡ふかいのっ♡きちぁ♡♡」
旦那様も興奮しているのか一層扉の振動が激しくなる。男の欲を駆り立てるだけに紡がれる卑猥な言葉、獣のようなみだらな行為。女が雄叫びのような声を上げて果てた。今はまだ昼間で扉の向こうが執務室だということを忘れてしまいそうになる。お屋敷では幼いアリお嬢様も遊んでいらっしゃるのに——。
「ふふ、見て俺が子宮突くたびに母乳がぴゅーぴゅー噴き出してきて面白いね。ああでも勿体ないかな?そうだ栓してあげる♡」
「あ゛ひ゛ッ♡♡♡らめえ♡♡♡ら゛め゛えなの♡♡♡母乳はぁアリちゃんのなんですぅ♡♡♡アリちゃんがおっぱい飲むための大事な乳首いじめちゃ♡♡らめっ♡♡ほほおおおッ♡♡♡乳首ほじっちゃダメ♡♡取れちゃうッ取れちゃいましゅううッ♡♡♡」
女の口から飛び出てきた、アリちゃん、という名前に背筋が凍った。心臓がバカみたいに早鐘を打って痛い。身体中の血液を無理やり抜かれたてしまったみたいに冷たい、寒い、寒い、寒くて寒くて身体の震えが止まらない。
「……奥、様?」
扉の向こうにいる娼婦のように喘ぎ善がり男を求めるだけの雌があの聡明でおだやかな奥様だというのか。踏ん張っていた力が一気に抜けて膝から崩れ落ちる。
「でもこぼれちゃったら勿体ないだろう?ほらまたぴゅーぴゅー噴いてるよ。まるで噴水みたいだね?」
「あ゛ッ♡お゛お゛お゛お゛ッ♡母乳飲まないれ♡ああッ♡母乳ちゅうちゅうされながらッ子宮ッ子宮にミルクどくどく注がれちゃってまひゅう♡♡♡あかちゃんでぎぢゃうッ♡♡お゛お゛ッ♡お゛ほ゛っ♡ホントに妊娠しちゃいまひゅう♡♡」
「ご主人様の子を身篭ったらもうこの屋敷にはいられないかもしれないね。子宮の中に精液注がれてるのわかる?このまま抜かずにいっぱい可愛がってあげるからちんこ抜かれる頃には受精しちゃってるかもね。スピリア未婚の母になっちゃうんだよ」
「オ゛ホ゛ッ♡やらッや゛ら゛ッ♡妊娠いやッ♡だんなしゃまのおちんちんぬいて♡ぬいて♡妊娠いや♡あかちゃんいやっ♡」
「命令していいのは主人だけだよ。全くできの悪いメイドにはお仕置が必要みたいだね」
「あぐう!?♡♡うひろッうひろからパコパコ突かれちゃってまひゅう♡♡おッ♡乳首ドアにこしゅれてッ♡ほ゛ほ゛おッ♡とまって♡だめッ♡取れちゃう♡らめっ♡あかちゃん作る神聖な行為なのにっ♡こんなッあ゛ッ♡犯されながらなんてッ♡お゛ッ♡わたひ♡だんなしゃまのデカチンに犯されちゃってましゅ♡ら゛め゛っ♡ケモノセックスだめえぇ——ッ♡」
声を抑える努力をやめた奥様の雄叫びが頭に響いている。反響して反芻して目の前で起きていることが現実なのか夢なのかわからなくなってくる。
ふ、と頭の奥で何かがぷつんと切れる音がして体の芯が熱く疼いて、気付けばスカートの下に手を伸ばしていた。
「オ゛ホ゛ッ゛♡ほっ♡♡っしゃま♡♡だんなしゃまあああッ♡しきゅッつぶされてるう♡あかちゃんのお部屋壊れちゃいましゅう♡♡お゛お゛お゛お゛お゛ッ♡」
「壊れちゃう前に俺が立派な女にしてあげる。ほら頑張って♡」
奥様、ああ、奥様。ちゅくちゅくと鳴る小さい水音とひっきりなしに聞🪄︎︎◝✩えてくる奥様の喘ぎ声が興奮材料になってクリトリスをいじる手が止まらない。
「あふッ♡お゛お゛お゛ッ♡子宮キス♡子宮キスら゛め゛っ♡あ゛っ゛♡おりてきてる♡しきゅうおりてきちゃってましゅう♡は゛ひ゛ッ゛お゛ッ゛♡お゛お゛ッ♡しきゅッせ゛ー゛え゛き゛ごくごくしてる♡あかちゃんできちゃう♡あかちゃんできちゃう♡ごしゅじんしゃまの♡あかちゃんッ♡かぁいいあかちゃん♡ほしいッ♡♡」
「ーーっ。はぁ……かわいいっ、いやらしくて下品で普段の淑女っぷりはどこにいちゃったんだろうね?オホ声だって最初は恥ずかしがって普通の喘ぎ声しか出したがらなかったのに今はオホ声しか出なくなっちゃったもんね。スピリアはどんどん俺好みに染まっていくね」
「ん♡もっと♡もっとご主人様の色に染めてくだしゃい♡♡あ゛ーーーッ♡♡お゛お゛ッお゛お゛お゛ッ♡♡♡ミルクどばとば出てましゅ♡うれしい……もっと、もっとくだしゃい♡♡♡」
奥様が扉側を向いたせいではっきりと奥様の淫らな声が届く。扉が壊れるんじゃないかってくらい猛々しいセックス。奥様の声色の変化を聞き逃さないように神経を張りつけて奥様がイクのに合わせて私もイク。ああ、奥様が旦那様に可愛がられて悦んでいる——全てをかなぐり捨ててただ女の悦びを甘受されている。
「おおッ♡ほほほぉ♡♡あぐっ♡おッ♡おッ♡おッ♡♡かはッ♡♡イッイクうううッッ♡♡♡もっと♡もっと♡なにもッわからなくなるまでッこわしてくだしゃいッ♡♡♡」
ここにいるのは雄と雌。獣だけだ————。