#6 衣装交換

「衣装交換っていうからさ、初めはもう、私、大笑いしてたじゃん」
「…………」
「『え、爆豪、スカート履くの?スカート履くの?勝己(かつこ)ちゃんじゃん!!』って大笑いしてたじゃん」
「…………」
「ちょっと、そこの、へ、変態…ちゃんと喋って」
「…………」
「大笑いしてたのに……これ、爆豪の衣装のがやばかった…何これ胸見えちゃうっていうか…私筋肉ないからスカスカになると思ってたのに…これ伸縮性あるやつ…胸にぴったりしちゃってライン浮き彫りだし、しかも、Vの部分深すぎだし…胸やばいというか…カルデアの変態礼装コスばり………爆豪のも大概デザイナーさん変態じゃん……」
「…………」
「…爆豪?」
「…………」
「おーーーい、爆豪」
「…………」
「そこのスカート履いて、がに股で突っ立ってる変態野郎!ばくごーかつこ!!」
「…………」
「うそ、これでも返事しない。着替える前はガンギレした癖に…ばーか!あーほ!スケベ!!お、オッパイ星人!!」
「…………」
「……え、ちょ、爆豪??」
「…………」
「ハッ……し、死んでる」





「爆豪、死んだかと思った!」
「誰が死ぬか。お前が死ね!」
「はい理不尽いっちょー!」
「てか、お前!」
「んー???」
「この衣装どうにかしろ!」
「どうにかとは!」
「下!!どうにかしろや!!」
「あぁ。かつこちゃん、スカートから伸びるあんよ、ゴツゴツしてて勇まし……ブフッ、か、かわいいね!!」
「えぐんぞ、苗字、てめぇ!」
「え、怖いそれ!ヤダ!」
「てか、いつも、いつも、演習のとき見えそうなんだよ!!」
「は?!!」
「ぶどう頭、偶に覗いてっからな!?」
「え、何それ!ちょっと待って峰田くんサイテーかよ!!てか、爆豪、見た??」
「み、みてねぇわ!!」
「いや、顔赤いじゃん」
「小声で喋んな声張れや!!」
「いや、声張れっていうけど………」
「なんだよ!!!」
「そもそも、遠くない!?」
「遠かねぇわ!!」
「遠いよ!?25メートルくらいあるよ!?プールかよ!!」
「遠かねぇっつってんだろ!!」
「死んだと思って、心配して揺すった瞬間、爆速ターボで逃げたくせに!!」
「逃げてねぇわ!!!」
「てか喉痛い……もっと近くで話したらこんな声張らずに済むし、」
「ち、ちち近寄ったら木っ端微塵に爆破し殺すからな!!!くそド変態女が!!ンな格好しやがって!!」
「いや、これ爆豪の!!理不尽の極みかよ!!」