#7 コスプレする

「コスプレしないと出られない部屋……」
「……人選に悪意を覚える」
「神はオイラを見捨ててなかった!!!オラ!!脱げお前ら!!」
「耳郎ちゃん、とりあえずガンドするわ」
「壁?峰田?」
「両方」
「ばっか、やめろ、苗字!!ホギァァァァァ!!」
「ぐっ、峰田くんは潰れたけど……壁はダメだな」
「ちょっと苗字退いてて!」
「了解」
「ハートビートファズ!!」
「……………ダメだね」
「はーー?!結構威力上げたのに!どんだけ頑丈壁なの!?」
「…これ、ホントにこの通りにしないと出られないとか……?」
「……演習してたのに急に現れて、どいつの個性よ、傍迷惑すぎる!」
「神!!」
「うわ、復活した」
「もう1発!!」
「ああああああああぁぁぁ!!てめ、苗字!!」
「おっしゃー!」
「苗字、狙撃の腕上がったよね」
「うへへへ、特訓しましたー!」
「報われてんじゃん、ちゃんと。……にしても、ここ、早く出ないと」
「そうだね……不服だけど、やる?」
「………背に腹は変えられないか」



「という訳で、じゃーーーん」
「じゃん」
「おおおお、いいね、耳郎ちゃん似合ってる!!」
「苗字もね」
「おぉぉまぁぁえぇぇらぁぁ!!!」
「「ん?」」
「ふざけてんのか!!!なんだよその服!!!!?」
「何って、私がオールマイトの格好で」
「ウチが相澤先生のコス」
「いやぁ、凄いね。オールマイトは分かるけど相澤先生のコスチュームもあるって思わなかった」
「揃え良かったよね。オールマイトの方は筋骨隆々パッド付きだし」
「なんでそんなもんがあんだよ!!!全部ラブホにある奴にしとけよ設置者!!」
「そんなの着るわけないじゃん」
「あったけどね〜結構えげつないの」
「あぁ、あの紐のやつね」
「紐ーー!?紐のなんだよ!!?テメェらの目は節穴か!!そいつ着てこいや!!」
「耳郎ちゃん、耳郎ちゃん、これ写メ撮ってー!緑谷くんに送る!」
「オイラの話を聞けェェェ!!!もう!!お前らに任してられるか!!オイラが取っておきの持ってきてやるぜ……」
「はいはい、峰田くんガンド撃ったら記念撮影しよー」
「なんで!!!?ぎゃぁぁぁ!!!」
「あー、オールマイトとヴィラン」
「峰田くんもコスプレだねー」
「にしてもオールマイトコス、緑谷、すごい勢いで食いつきそうだね」
「あはは。まあ、ここの部屋、意外と楽しかったからもう1回この部屋だったら入ってもいいかな」
「芦戸たちとか喜びそう」
「確かに!あ、緑谷くんに送信できた〜」
「…………おい、」
「はっ!復活するのはや!」
「仕方ない今度はウチが」
「……お前ら、携帯あんならそれで連絡できただろ」
「「………あ」」