「コスプレしないと出られない部屋……」
「……人選に悪意を覚える」
「神はオイラを見捨ててなかった!!!オラ!!脱げお前ら!!」
「耳郎ちゃん、とりあえずガンドするわ」
「壁?峰田?」
「両方」
「ばっか、やめろ、苗字!!ホギァァァァァ!!」
「ぐっ、峰田くんは潰れたけど……壁はダメだな」
「ちょっと苗字退いてて!」
「了解」
「ハートビートファズ!!」
「……………ダメだね」
「はーー?!結構威力上げたのに!どんだけ頑丈壁なの!?」
「…これ、ホントにこの通りにしないと出られないとか……?」
「……演習してたのに急に現れて、どいつの個性よ、傍迷惑すぎる!」
「神!!」
「うわ、復活した」
「もう1発!!」
「ああああああああぁぁぁ!!てめ、苗字!!」
「おっしゃー!」
「苗字、狙撃の腕上がったよね」
「うへへへ、特訓しましたー!」
「報われてんじゃん、ちゃんと。……にしても、ここ、早く出ないと」
「そうだね……不服だけど、やる?」
「………背に腹は変えられないか」
*
「という訳で、じゃーーーん」
「じゃん」
「おおおお、いいね、耳郎ちゃん似合ってる!!」
「苗字もね」
「おぉぉまぁぁえぇぇらぁぁ!!!」
「「ん?」」
「ふざけてんのか!!!なんだよその服!!!!?」
「何って、私がオールマイトの格好で」
「ウチが相澤先生のコス」
「いやぁ、凄いね。オールマイトは分かるけど相澤先生のコスチュームもあるって思わなかった」
「揃え良かったよね。オールマイトの方は筋骨隆々パッド付きだし」
「なんでそんなもんがあんだよ!!!全部ラブホにある奴にしとけよ設置者!!」
「そんなの着るわけないじゃん」
「あったけどね〜結構えげつないの」
「あぁ、あの紐のやつね」
「紐ーー!?紐のなんだよ!!?テメェらの目は節穴か!!そいつ着てこいや!!」
「耳郎ちゃん、耳郎ちゃん、これ写メ撮ってー!緑谷くんに送る!」
「オイラの話を聞けェェェ!!!もう!!お前らに任してられるか!!オイラが取っておきの持ってきてやるぜ……」
「はいはい、峰田くんガンド撃ったら記念撮影しよー」
「なんで!!!?ぎゃぁぁぁ!!!」
「あー、オールマイトとヴィラン」
「峰田くんもコスプレだねー」
「にしてもオールマイトコス、緑谷、すごい勢いで食いつきそうだね」
「あはは。まあ、ここの部屋、意外と楽しかったからもう1回この部屋だったら入ってもいいかな」
「芦戸たちとか喜びそう」
「確かに!あ、緑谷くんに送信できた〜」
「…………おい、」
「はっ!復活するのはや!」
「仕方ない今度はウチが」
「……お前ら、携帯あんならそれで連絡できただろ」
「「………あ」」