#9 みんなで遊ぶ

「第1回ー!!!1Aゲームたいかーーい!」
「ぱんぱかぱーん」
「主催、芦戸と」
「上鳴でお送りしマース」
「参加者は、麗日に耳郎、苗字、切島、瀬呂、緑谷、轟」
「ぱんぱかぱーん」
「音響もっと張り切って」
「何だよ、ぱんぱかぱーんって……しかも口頭」
「上鳴の頭ではコレしか思いつかなかったんだよ、苗字、瀬呂」
「「あー、流石、うぇい系」」
「おい!!耳郎、苗字、瀬呂!!お前らそこ並べ!!」
「もーー、主催がいじられまくってて進まん!」
「「「「あ、はい」」」」
「にしても、ゲームとか共同スペースにあったんやね」
「んや、これ、苗字の」
「え、そやったん?」
「そー、名前ったらこんな面白そうな物隠し持ってたんだよー!」
「忘れてたの!!フォアゲット!!」
「でも、こいつホラゲしか買わねーの」
「え」
「あー、こないだ上鳴が急に寝れねぇとかどうとか言ってたの、そのせい?もー、クソめんどかったんだけど」
「その節はお世話になりました」
「瀬呂くんごめんねー」
「いや俺はいいよ。めんどくなったから爆豪にパスした」
「あー、あの日、爆豪、超キレてたな」
「数日前、廊下が焦臭いと思ったらそういう経緯か」
「え、え、待って、ほんじゃ、今日もホラゲ……?」
「いやぁ、みんなで遊びたいなって思ったから別のゲーム買ったよー」
「あ、そっかぁ、良かったー」
「ウチもホラゲだったらパスしてたから、良かった……」
「女子はホラーゲーム苦手でしょ?」
「んー、苗字さんも女子じゃ……」
「緑谷くん、しー」
「で、今日は何すんだ?」
「今日はね、チーム戦、マリ○カート!!」
「で、組み分けは雄英お馴染み!!lots箱〜〜」
「じゃ、順に引いてー!」




「じゃ、組み分けが決まったところで、発表〜!!Aチーム、麗日と苗字。Bチーム、瀬呂と耳郎。Cチーム切島と緑谷と補欠轟!」
「「補欠、轟」」
「ぶはっ!!」
「ゲームしたことねぇ」
「あ、で、でも、僕もTVゲームは初めてで」
「じゃ、改めてCチーム、切島と補欠緑谷、轟?」
「「補欠、緑谷」」
「ぶふっ……!!」
「戦力の偏り!!!」
「ふ、ふふっ……」
「これ、勝ったな」
「主催ー、勝者になんかあったりする?」
「お菓子あるよー砂藤が作ったやつ、カテリーヌ」
「カテリーヌが何かは分からないけど、砂藤くんが作ったお菓子が景品なら負けられないな!ね、お茶子ちゃん!……お、お茶子ちゃん??」
「あかん、……名前ちゃん……ほ、ほんまごめん、」
「え、え、待って??なんで、満身創痍になってるの!?」
「し、しーちーむが……」
「え、お、俺ら!?」
「俺らっていうか、切島しかいねぇもんな」
「ぶは……!!ひ、ひぃー!、あかん、ほんま……ご、ごめ、ん…………」
「お、お茶子ちゃーーーーん!!」
「はい、Aチーム脱落」
「容赦ねぇな!」
「で、Bチーム対Cチームだけど」
「やるまでもなくBチームが勝つの目に見えてるので」
「おい!!」
「優勝、Bチーム!!」
「やりー」
「棚からぼたもちだったな」
「だね」
「……? 緑谷、これ結局なんの大会だったんだ?」
「……さぁ」