「第1回ー!!!1Aゲームたいかーーい!」
「ぱんぱかぱーん」
「主催、芦戸と」
「上鳴でお送りしマース」
「参加者は、麗日に耳郎、苗字、切島、瀬呂、緑谷、轟」
「ぱんぱかぱーん」
「音響もっと張り切って」
「何だよ、ぱんぱかぱーんって……しかも口頭」
「上鳴の頭ではコレしか思いつかなかったんだよ、苗字、瀬呂」
「「あー、流石、うぇい系」」
「おい!!耳郎、苗字、瀬呂!!お前らそこ並べ!!」
「もーー、主催がいじられまくってて進まん!」
「「「「あ、はい」」」」
「にしても、ゲームとか共同スペースにあったんやね」
「んや、これ、苗字の」
「え、そやったん?」
「そー、名前ったらこんな面白そうな物隠し持ってたんだよー!」
「忘れてたの!!フォアゲット!!」
「でも、こいつホラゲしか買わねーの」
「え」
「あー、こないだ上鳴が急に寝れねぇとかどうとか言ってたの、そのせい?もー、クソめんどかったんだけど」
「その節はお世話になりました」
「瀬呂くんごめんねー」
「いや俺はいいよ。めんどくなったから爆豪にパスした」
「あー、あの日、爆豪、超キレてたな」
「数日前、廊下が焦臭いと思ったらそういう経緯か」
「え、え、待って、ほんじゃ、今日もホラゲ……?」
「いやぁ、みんなで遊びたいなって思ったから別のゲーム買ったよー」
「あ、そっかぁ、良かったー」
「ウチもホラゲだったらパスしてたから、良かった……」
「女子はホラーゲーム苦手でしょ?」
「んー、苗字さんも女子じゃ……」
「緑谷くん、しー」
「で、今日は何すんだ?」
「今日はね、チーム戦、マリ○カート!!」
「で、組み分けは雄英お馴染み!!lots箱〜〜」
「じゃ、順に引いてー!」
*
「じゃ、組み分けが決まったところで、発表〜!!Aチーム、麗日と苗字。Bチーム、瀬呂と耳郎。Cチーム切島と緑谷と補欠轟!」
「「補欠、轟」」
「ぶはっ!!」
「ゲームしたことねぇ」
「あ、で、でも、僕もTVゲームは初めてで」
「じゃ、改めてCチーム、切島と補欠緑谷、轟?」
「「補欠、緑谷」」
「ぶふっ……!!」
「戦力の偏り!!!」
「ふ、ふふっ……」
「これ、勝ったな」
「主催ー、勝者になんかあったりする?」
「お菓子あるよー砂藤が作ったやつ、カテリーヌ」
「カテリーヌが何かは分からないけど、砂藤くんが作ったお菓子が景品なら負けられないな!ね、お茶子ちゃん!……お、お茶子ちゃん??」
「あかん、……名前ちゃん……ほ、ほんまごめん、」
「え、え、待って??なんで、満身創痍になってるの!?」
「し、しーちーむが……」
「え、お、俺ら!?」
「俺らっていうか、切島しかいねぇもんな」
「ぶは……!!ひ、ひぃー!、あかん、ほんま……ご、ごめ、ん…………」
「お、お茶子ちゃーーーーん!!」
「はい、Aチーム脱落」
「容赦ねぇな!」
「で、Bチーム対Cチームだけど」
「やるまでもなくBチームが勝つの目に見えてるので」
「おい!!」
「優勝、Bチーム!!」
「やりー」
「棚からぼたもちだったな」
「だね」
「……? 緑谷、これ結局なんの大会だったんだ?」
「……さぁ」