「ご都合主義の個性事故によって私と爆豪が性転換してしまったんですが」
「…………」
「朝、鏡みた時は驚いたなぁ(兄さんそっくりすぎて)」
「…………」
「それに、もう1つ驚いたといえば」
「……こっち見んな」
「いやぁ〜、爆豪かわいいね」
「撫でんな、殺すぞ」
「え、まって、全然怖くないっていうか、美少女の睨み可愛すぎてしんどい」
「…………」
「ちょっと、本気で引かないで?」
「……き、気持ちわりぃ」
「うわぁ、かつこちゃん罵りの威力落ちてるよ」
「マジで、気持ち悪い」
「蔑みありがとうございます」
「……てめぇ、ぶどう野郎と大差ねぇぞ」
「そう言えば、ぶどう野郎で思い出したんだけど。 峰田くん、爆豪のおっぱいずっと見てたよ」
「は?」
「『爆豪、釣鐘型かよ……最高じゃねぇか……』って」
「アイツ殺していいか?」
「大丈夫、女子で撃退したから」
「……慣れてんな」
「苦労してますからね! これを機に爆豪が峰田くんのストッパーになってくれてもいいんだよ?」
「……考えとく」
「爆豪がいたら百人力だね」
「たりめーだわ」
「よしよし、ストッパー確保したところで。ちょっともう一個頼みたいことあるんだけど……」
「あ?んだよ」
「……と、」
「と?」
「トイレってどうしたらいいの、この体?」
「は?」
「ちょ、朝からずっと我慢してて」
「普通にやれば出来んだろ」
「で、出来たらやってるよ!も、てか、限界なんだけど」
「漏らせや」
「無茶言うな!」
「漏らしたら一生ネタにしてやる」
「ネタにできんの?!目の前で172センチの男がガチで漏らすんだよ!!」
「………キメェな」
「〜〜!!てか、も、むり!!ば、爆豪、も、来て!!!」
「は、はぁぁ?!あ、て、まて、引っ張んな!!」
「私の体って分かってるけどアレ触ったらなんか色々死ぬ!!だから爆豪かわりにお願いします、後生ですから」
「ば、馬鹿かてめぇ!!女捨ててんな!?」
「今、男だし!! 背に腹は変えられないんだよ!!!」
「何言っとんだ苗字!!!」
*
「…………」
「……えっと、」
「…………」
「ごめんね……?」
「しね」
「その、……パンツ下ろしたあのタイミングで戻るとか思わなくって」
「てめぇの顔にも赤もみじ作ってやらァ」
「だ、だって、爆豪が凝視してたから!!」
「し、してねぇわ?!!!!どカス女!」
「あーーーー、もう!!こんな事だったら爆豪(女)の裸体私も凝視しとくんだった!!! 爆豪に裸見られたぁぁ!!」
「でけぇ声で騒ぐんじゃねぇわ!!」
「見られ損だー!!!」
「騒ぐんじゃねぇっつってんだろうがッ!」