#17 寝起き

「名前ちゃん、名前ちゃん」
「……ん」
「名前ちゃん、そろそろお昼やよ」
「………んん、……お茶子、ちゃん」
「おはよ」
「おはよ…………なんか、体、バキバキする……」
「あはは、ソファで寝たら、そりゃね!」
「そふぁ……」
「まだ寝惚けとる?」
「……ん。……なんか、こげくさい」
「朝から大変やったもん。上鳴くんが爆豪くん茶化して。めっちゃ爆破してたのに名前ちゃん熟睡やし」
「……そ、なんだ……」
「眠そうやね」
「……ん」
「名前ちゃん、たまに朝弱くなる」
「おふとん……もうすこし……」
「爆豪くんと轟くんの布団二つかぶったら暑くない?」
「……ぬくい」
「(むにゃむにゃな名前ちゃん、かわいい)」
「んん……お茶子ちゃんも……」
「え??−−−わ」
「…へへ、お茶子ちゃん……」
「ちょ、名前ちゃん!? (わー、これ、抱き枕状態や!!)」
「……あったか」
「いや、名前ちゃんの方が、」
「…………」
「え、名前ちゃん?」
「…………」
「名前ちゃーん」
「…………」
「ね、寝てもうた」
「…………」
「はぁ……そんな幸せそーに寝ちゃったら、起されへんよ」





「麗日てめぇ……」
「麗日、ソレはいけねぇだろ」
「ごめんな。爆豪くん、轟くん」
「ざけんな、どけ」
「抱き枕はダメだ」
「無理!幸せ!!」