1人任務
「(さっきの子……いないな)」
街道の辺りをよく見ながら歩いているけど、あの男の子は見かけない
もうトリグラフについたのかな?
そう思っていたら
「うわああああ!」
あの男の子の叫び声がした!
聞こえてきた方に急いで向かうと……
男の子は植物型の魔物エラールプラント3体に囲まれていた!
エラールプラントの1体が男の子に蔓状の腕で叩きつけようとした時、私は鞭をエラールプラントの腕を目掛けて振る
すると、鞭が腕に絡まって攻撃を阻止できた!
「そこの君!そこら辺に隠れてて!」
私はそう大声で言うと、男の子は魔物の隙をついて近くの岩場に隠れた
もう大丈夫だ。魔物たちはターゲットを私に切り替えたようでこっちに近づいてくるのを確認しながら、精霊術を唱える
スピードが遅くて植物型だから、火の属性で一気にやろう……
「ファイアーボール!」
3つの火の塊はエラールプラント3体丁度それぞれに命中して倒すことができた!
周りを見てもう魔物がいないのを確認して、男の子が隠れた岩場に行く
「大丈夫?」
岩場の上から覗くと、男の子はしゃがんで頭を低くしていた
私が声をかけると顔を上げて大丈夫な事を知り……
「あ…ありがとうございます…」
と、緊張気味にお礼を言ってきた
すると、お礼を言い終わった男の子はドヴォールの時みたいにさっさと行こうとする
「あ、待って!」
思わず呼び止めると、男の子は止まって私を見た
「えっと……トリグラフに行くの?」
「え?そうですけど…」
「さっきみたいに魔物に襲われたら大変だから…街まで一緒に行こう」
そう言うと、男の子は戸惑ったような表情で私を見る
あれ?怪しい奴だから嫌なのかな?
「あの……僕、貴女を雇うお金が…」
あぁーなるほど。私を傭兵だと思ったんだ
「お金はいらないよ。ただの親切心で動いている人間だから」
「ほ、本当ですか?……じゃあ、お願いします」
男の子は一礼して、私の所に来る
よし、行こうかと2人でトリグラフに向かう途中
「ねぇ、君の名前……聞いていいかな?私はリル」
自分の名前を名乗って、男の子の名前も聞く
すると
「僕はリドウ。リドウ・ゼク・ルギエヴィート」
あのムカつく上司と同じ名前が聞こえて
驚いた半分、あぁやはりかと確信した