差し込んだ光と春の色




あれから出張から帰ってきて一週間が過ぎた…



ふと、出張も一週間で移動ばかりのスケジュールだったけどあれは長く感じて日常がこんなに短く感じるなんて……って思った

それも、色々あったからかな?

最初は旅行気分でイバルとふざけたり、リドウと夜にデートしたりして楽しかった


けど、目的であるファイザバード沼野でリドウが私を……


リドウを怪我させてしまった罪悪感で気持ちがいっぱいになった

あの後、テントで更に私の回復術と一緒に来ていた医療部の社員の人の応急処置でリドウはなんとか歩けるくらい回復していて、ゆっくりながらイル・ファンに戻ってエレンピオスに帰ったけど……


私は誰とも話さなかった


リドウとも、イバルとも、他の社員とも……皆そうだけど


クランスピア社に帰ってきてすぐにビズリー社長に任務完了の報告と、リドウが負傷した事を話した

リドウは回復術と応急措置で状態が良かったため5日間の休養で完治した

それから仕事が別ですれ違って会っていないけど…




「(大丈夫なら…それでいいか)」





罪悪感からくる後ろめたい気持ちのせいか、なんだかまたリドウと距離を置いた方がいいって思った












―――――――――







「お疲れ様でした」




仕事が終わって会社を出ようとした時、GHSが鳴った


鞄から取り出して見ると、ノヴァからの電話

コールボタンを押して出てみると慌てた様子の声が聞こえた




「リル!貴女、一体何をしたの!?」

「え、いきなりどうしたの?」




何をしたか?と聞かれても、そんな事をいきなり聞かれても何もわからないし、その様子に驚くばかり

ただ事で無い感じから何か悪い話を聞いたのか?と不安になりながら尋ねると…




「さっき上司から貴女の借金は無くなったって聞いて…!」

「え…ええぇーーー!!?」




私はノヴァ以上に驚いた

まだ借金は200万以上もあるのに…

それが無くなるなんて何かの間違いだ!




「そんなはず無いよ!誰かと間違えてるんじゃ…」

「間違えてないわよ!私もびっくりして二度聞き返したけど、はっきりとリルって聞いた!」

「うそ……」

「まさか、犯罪か何かやって国外追放になった!?」

「やってない!やってない!!」




いきなり予想もしていなかった事を言われた上に犯罪と疑われて混乱してるせいか、大人気なく声を荒げながら否定した


もう、何がどうなっているの!?


なんだか泣きそうになった時、手からGHSが無くなった

……落としたわけではない。誰かに取られた!


後ろを振り向くと…





「…それについては俺が説明する」




そう言ってGHSの通話を切って、あの悪巧みをしているような笑みを浮かべるリドウがいた




「リドウ副室長…」

「なんだぁ?幽霊でも見たような面して」




GHSを返しながら楽しそうに言うリドウを見て恐る恐る聞いた




「あの…私の借金の件について……」




そう言うと、リドウが腕を私の肩に回して




「ま、ここじゃなんだから来いよ」

「え?何処に?」




しかし、リドウは場所を聞いた私の質問を無視してそのまま背中を押すように連れ出した



「また無視して連れていく!ちょっとくらい教えてくれても良いじゃないっすか!」



その言葉もまたスルーするし…


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