走り出す運命と重なる





「(ユリウス室長が怪しいって言われても、私から見れば何も変わらないと思うけどな…)」




一体何が怪しいのか……もしかしたら、リドウが自分の嫉妬を正当化するためにあんなことを言ったのではないか?って思いながら社長達のところに戻ろうとした





その時





まだ出発していない外の方の……駅のホームが騒がしい気がした

何かが弾け飛ぶ音がたくさん聞こえて…

聞き間違いか?そう思って窓から駅を見ると


ホーム全体が黒煙のような物に包まれていた




「え……?」




まさか火事?なんて思っていると……



車内から激しい銃声と人の悲鳴が聞こえた!




「何っ!?」




すぐにドアの影になる所に隠れると

後ろ車両からたくさんの人が入り乱れて前の車両に走っていく!


その後すぐにまた銃声と悲鳴が聞こえて…


私はある可能性を考えた




「(まさか…テロ!?)」




状況から考えて最悪の予感をしながら、銃声とかが聞こえなくなるまで隠れている所でじっとする


しばらくすると、静かになったから隠れている所から少し顔を出して見ると

そこには……



銃弾であちこち壊れた装飾品や窓が惨劇を物語る悲惨な車内になっていた

他にも壁にいくつも穴が開いて座席も粉々になっている所がある…


そして


座席に座っていた人や逃げようと通路に出た人がたくさん…


大量の血溜まりの上で死んでいた




「――――っ!!」




私は叫ぶにも叫べなかった

息を飲んでそのまま尻餅ついて体が震えるのを両腕で押さえた


うそ……これは現実?


よく映画や再現ドラマでこんな光景を見るけど……


私は今、目の前に広がる光景を信じられなかったけど、銃弾の火薬と……血の臭いで現実だと思い知らされる

その臭いで思わず吐いて発狂しそうになった時だった




「まだ生き残りがいたか!」

「っ!!?」




その時、突然そう言った声を聞いてその方向を見ると

鉄制の防具に身を包んだ人が数人にいて、全員私に銃を向けていた!




「ひっ…!!」




こいつらがこの列車を襲ったテロ集団か!?

そう理解して情けない声が短く出るのがやっとで、武器を構える余裕は無かった!

もう完全に動揺してしまって体が上手く動いてくれない


テロたちの持つ武器の引き金が引かれようとした…




「う…うわああああ!!」




どうにもならないのは、わかっているけど大声で叫んで目を閉じた



その時




「な、なんだ!これは!?」

「く…!」

「うおおおおお!!」




そう断末魔が聞こえたと思って、恐る恐る目を開けて確認すると…


さっきまで私に銃を向けていたテロ達は床に倒れて死んでいた


何があったの…?

そう思ってテロ達をよく見ると


全員腹部に何かで貫かれていたような傷があった




「(まさか、銃が誤作動を起こして自分達に攻撃してしまった?)」




けど、全員で誤作動?

それより、銃声はしなかったから…

でも他に考えられる理由は見つからない…




「って、いけない!こんな事考えている暇はない!」




ここでようやく私が何故ここにいるのか任務を思い出して武器を構え、生き残っている人はいないか探しながら社長達の所へ慎重に進みながら戻った



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