走り出す運命と重なる
実質、分史世界でなら時歪の因子とは言え人を数人くらい斬った事あるけど…
正史世界は魔物としか戦っていないエージェントな私は、戦闘経験があるにも関わらずテロでかなりビビッている
敵がたくさんいて何処にいるか把握できない恐怖心と、正史世界で人を殺していいのか?っていう不安の中、後ろの車両に戻っていく
そう言えば……あのテロ達はどこかで見たような
この世界でテロ組織って言ったら、アルクノアだよね?けどアルクノアは前作で首謀者を失ってほとんどが解散したはずじゃ……まだ残っている人間だけで世界への反撃をし始めたのか?
そう思いながら、次の車両に足を踏み入れた時
奥に人影が見えて、サッと座席に隠れて様子を見ると
鉄製の防具をしていない人……髪の短い男性かな?
あと、その人の近くに子供がいたのを見て、一般人だと判断して安心した
よかった……生存者がいた!
そう思って話しかけようとしたら……
私の横の通路からテロの1人が来て、2人に襲い掛かった!
「(大変!)」
そう思って助けようとしたら、なんとその男性はテロと互角に戦っていた!
すごい!傭兵か何かしているのか?と思っていたら、子供が渡した双剣を受け取ってテロを倒した!
ますます見惚れていたが、ある事を思った
「(あの戦い方…どこかで…)」
見たことあるような気がする……
そうまじまじと見ていたら、2人は私に気づいた
「!…君は?」
男性…白銀の髪に少し黒のメッシュを入れて青い服を着た人が私にそう聞いてきた
「(ん?この人どこかで見たような…)」
男性の質問に答えないで、その人の顔を見て
どこかで見たような気がする…またそう思った
その時
「後ろ危ない!」
近くに居た子供……ツインテールした髪形に帽子を被った幼い女の子が叫んだ方を見ると
男性の後ろにまたテロが1人いた!
まずい!私も男性も武器を向けようとしたら…
テロは何もする事はなく、そのまま倒れた
「……あれ?」
テロの後ろにいたのは…
黒髪で白衣のようなのを着た男の子
私より年下な感じだけど、しっかりしていそうな雰囲気
彼が後ろからテロに攻撃したんだってわかったけど…
この人も見たことある
それも青い服の男性よりも……
あれ?どこかで会ったっけ?
そう思っていると、その後ろからビズリー社長とヴェルさんが来た
「社長!ご無事で何よりです」
「あぁ。護衛が1人やられたが、この通り。リルも無事でなによりだ……ところで」
私と話した後、すぐに黒髪の男の子に目を向けた
「お見事。Dr.マティス」
そう拍手しながら社長は男の子を絶賛する
………ん!?
マティス…マティスってまさか…!!
男の子の顔をよく見てようやく思い出した!
「貴方……ジュード・マティス!?」
そう驚いて聞くと、男の子……ジュードは笑顔で「はい、そうです」って答えた
うわーーー!びっくり!ジュード前作より大人っぽくなってる!
髪型とか服装のせいかな?それでも成長したねぇ〜って思った
……まるで小さい時から知っている近所のおばさんみたいだな。私よ
そんな私の横で、また社長が話した
「今のがリーゼ・マクシアの武術ですか。我が社の護衛にも習わせたいものだ……と、言ってもリーゼ・マクシア人の貴方のように精霊術は使えませんがね」
「同じ車両に乗り合わせててよかったです」
「そちらも、なかなかの腕をお持ちのようだ」
ジュードの次に、社長は青い服の男性を見た
社長は自己紹介して手を差し出すと、青年も自分の名を名乗る
「ルドガー・ウィル・クルスニクです」
その名前を聞いた途端。ビズリー社長、ジュード、そして私が驚いた