暴走の先で…



少女の後を追いながら先頭車両に着き、運転室がある階段の上を目指して登っていくと……

そこの光景に目を疑った





「リル!君まで……」




そこにいたのは、悲しそうな顔をして驚くユリウス室長と、同じく驚くルドガー達

そして床に死体となって倒れているアルクノアがたくさん……




「(どういう事?ユリウス室長も来ているなんて……救援は呼んでいないはずだけど……)」




私はリドウの言葉を思い出し、ある考えが浮かんだ




「(まさか…このテロの主犯は…!)」




いや、もしかしたら、ただの偶然で居合わせただけなのかも……

そう思っていると、ルドガーは室長に言った




「兄さん、どうして!」

「……仕事だよ」




ルドガーの問いに答えにくいような様子で言うユリウス室長

そんな中、少女はパパの時計を知らない?って近づこうとしていたから、私は「あのお兄さん達の話しが終わった後に聞こうね」って引き止めて再びユリウス室長を見た


その時、ビズリー社長が何か理解したかのようにフッと笑ってユリウス室長に近づく




「流石はクラウンエージェント・ユリウス。仕事が早い」

「戯れはやめてください、社長」

「…しかし、こんな優秀な弟がいたとは…大事に守ってきたようだな。優しい兄さんだ」




なんでルドガーの事を話しているんだろう?今はこの列車テロと関係あるかってのを聞くのが先だと思う

…しかし、ビズリー社長の言葉でユリウス室長の表情が変わった





「……当然だろう!!」




なんと、室長は社長に斬りかかった!

まさか!そう驚愕して社長のガードが遅れてしまったが、社長は斬りかかりに次々と軽く避けた




「良いのか?弟の前で」

「くっ……!」




太刀打ち出来ないってわかった室長は下がり、金と銀の2つの懐中時計を出して骸殻に変身しようとした




「その時計!……あれっ?」




少女がユリウス室長の持っていた金色の懐中時計を見た途端、なんと少女の胸元に時計が現れた!




「(え!どうなっているの…!?)」




私と社長、そして室長もそれを見てすごく驚いた

よく見たら、室長の持っている金色の方と似ている……

これは一体…


何が起こったのか考えようとしたら、生き残っていたアルクノアの1人が現れ、私達に銃を向けた!




「危ないっ!!」




ジュードの叫ぶ声と同時に私はビズリー社長を。ルドガーは少女を守った


銃弾はルドガーの方に飛び、彼は双剣で弾いたがアルクノアは攻撃を止めない




「我々は認めん!リーゼ・マクシアとの融和など!!」




止まない銃撃がユリウス室長の手に当たり、持っていた金色の懐中時計が空中に飛ばされる



その時計は宙を一回転して落下すると………



少女の胸元にあった時計に落ちて1つになってしまった!




「な、なに?」

「(これは…!?)」




また謎の現象が起きた。時計が複数現れたかと思ったら、それが合わさって……一体何が起こっている!?

けど、今は考えている暇はない!

私はビズリー社長に銃弾が当たらないように盾になり、反撃が出来ないか隙を窺った


ルドガーはこのままではまずい!って思ったのか、少女の手を引いて駆け出そうとした




その時




あの懐中時計が光り出し、その光は少女を伝ってルドガーに行くとたちまち彼の全身を覆った!



やがて、光が消えて何があったのかルドガーを見ると




「ぐああああ…!!」

「(あれは…!)」

「!」




そこにいたのは……


クウォーター型の骸殻に変身しているルドガーがいた!

彼もやはりその素質が…!



ルドガーは骸殻で変化した武器である槍をアルクノア目掛けて投げると

槍は見事に命中して、アルクノアに貫通する



その時、世界が歪んで目の前が真っ暗になった




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