「なぁ翔君よ。この世界に馬はいないのか?」
「馬鹿なら僕の目の前におるで」
「バカは漢字で“うましか”だからってか?馬だけに上手いな〜……って!誰が馬鹿だ!じゃなくて!馬って言うのは動物で四足歩行の!」
「わかるわ。馬なら牧場とか動物園とかにおるんやない?」
「そうか…それってそこから借りたり出来ないかな?」
「ハァ?何言うてんの?」
「あのね……」
今日俺はある事を翔君に聞いてみた
思えばここに来てから俺は自分自身の足のみで移動している。元の世界では馬によく乗っていたから段々歩くのがダルくなってきた
だから、こうつうしゅだん?って言うのか?それで馬を使いたくて何処かで借りる事が出来ないか知りたくて翔君に聞いた
「アホちゃうの?君ここに来てから馬に乗ってる奴見た事あるん?」
「………ないな」
「つまり、少なくてもこの国では交通手段で馬は無いんや」
「ええ〜!」
たしかに道行く人は歩いているか翔君みたいな自転車に乗ったり、車やら電車と言う未知の機械に乗ってる
けど、馬がいるなら普通に乗ったりしないのかな?まさかこの世界では犬とかのペットみたいな扱い?なんて思っていると、ある事を思い付く
「そうだ!だったら翔君のロード貸して!」
「ハァァ!?」
「なんか俺にも操作出来そうだし、少しだけ!」
そう言って部屋の済みに置かれていた翔君のロードに手をかけようとした瞬間、翔君は俺の手を高速で叩いて「触るな!ボケェ!!」って激怒する
「いいじゃん!壊さないからさ〜」
「そう言う問題ちゃうねん!!」
「本当だって!見ろよ、立体起動だけど一度も壊してないぞ!……この前不具合にさせちゃったけど」
「僕は誰にも触らせたないんや!!」
「なんだよ、ケチ〜!」
なんて、くだらない言い争いをしていると、おばさんが来る
「翔君、ユーリィちゃん。何があったん?」
「あ、おばさん!……実は翔君のロードを借りようとしたら怒られちゃって……」
「で、嫌や言うてるのにしつこい」
それを聞いたおばさんは、何かを思い出して提案してきた
「そうや!おばさんの使わなくなった自転車あるで。それ使う?」
「いいんですか?なら、使わせていただきます!」
丁度良くおばさんの使わなくなった自転車があるって聞いて、俺はラッキーだ!と思ったと同時に自転車に乗れるワクワク感が出た
よし、これで馬代わりを手に入れたぞ!