昨日した約束が果たして本当なのか、今日になってから疑ってしまう
会話していたら、まさかの展開になってしまって一日だけ恋人ごっこをする事になったんだけど……何が疑わしいかってあれだけ他人と馴れ合いはしたくないの一点張りだった翔君からの提案だからだ
今日になってからやっぱ嘘でした〜とか、気が変わったから止めようって言うんじゃないか?って思いながら朝食を食べていると翔君はおばさんに話した
「……おばさん、ボクゥ今日ユーリィちゃんと出掛けるんで帰り遅くなります」
「!」
「出掛ける?あら、もしかしてデート!?」
翔君は俺と出掛けるって言った。やっぱり昨日の約束は本当だったのかって確認できて何故か胸が高鳴りそうだ
「いえ、ただの観光地を回ろうかって。ユーリィちゃんまだ行ってなかったみたいなんで…」
「またまた〜おばさんはわかるでぇ〜!けど、ユーリィちゃんまだ市内の観光地に行ってへんの?」
「は、はい……そうなんです」
おばさんにデートなのか?って聞かれて違うって答えた翔君
そりゃあ恋人ごっこだからね。デートって言ってもお試しみたいな感じだから、そこは違うって言って正解かも
そして、さり気なくその外出先についてわかった。そう言えばこの地方は観光地だったな。そこにはいつか行きたいって思っていたから嬉しいけど……何があるんだろ?
「そっか〜じゃあ楽しんで来てなぁ!」
おばさんは色々期待しながら嬉しそうにそう言う。ありゃ……これは完璧に俺と翔君がくっついてくれれば良いなぁってオーラだ
そりゃあ試しだけどデートって言うからドキドキしてる。でも、翔君と………なんて無いか!無い無い
俺は思考を乱しながら食事を済ませて着替えるために部屋に戻ろうとすると「可愛い服に着替えて行くんやで〜」っておばさんに言われて返事をして行く
この前買ってもらったブラウスと赤いスカートに着替えて、いつもと違う格好で落ちつかない中玄関で待っていると、翔君も身支度を済ませて来た
で、外に出たのは良いんだけと…
「これから何処に行くの?」
「言うたやろ。観光地やって」
「それはどのくらいの所にあるの?」
「電車に乗って結構歩くで」
「でんしゃ…!」
テレビで見たことある……あの車のようで何か違う長くて速い交通機関だ!
あれに乗るのかってもう初っ端からわくわくした俺は翔君に着いていき、駅とやらを目指した