デートな1日(観光地巡り)



あれから俺達は神社という神を祀っている不思議な建物に行ったり、甘味処で抹茶と言われる緑色の茶葉を使った焼き菓子などを食べたり……と、歩き回って色々見たり食べたりしてきた

久屋家に帰ってきた俺達は皆から今日どうだった?とか俺達の間は急接近出来たか?とかの質問責め

勿論、俺達は普通に友達として楽しかったって答えて、なんか期待はずれっぽい顔をされつつ楽しかったなら良かったという結論に纏まる












「いやぁにしても色々歩いたね〜」



夕飯などを済ませた後、翔君の部屋で二人っきりになって今日の事を話す

京都タワーは崩れないか落ちないか心配したけど高さに感動して楽しめたし、水族館では海には色々な生き物がいて中でもペンギンがお気に入りになった

そして、神社では変わった建造物に関心したり絵馬に願い事を書いたり賽銭箱にお金を入れて大きな鈴を鳴らしたりした

で、甘味処で御菓子を食べていたら、俺の世界に居る人間みたいな金髪の男女が聞いた事無い言語で話しかけてきて軽くパニックになったりしたなぁ〜。もしかして同じ出身国の人間だと思ったのかな?




「あの男女が話していた言葉が英語ってやつ?」

「……」

「…翔君?」




話しかけていたつもりだったけど、俺一人が暴走して喋り過ぎちゃったかな?それとも、楽しかったって思っていたのは俺だけ……?

黙っている翔君にどうしたか聞いてみると、ゆっくり口を開く




「……今日楽しかったん?」

「え?勿論楽しかったよ!だから話しているんだけど……」

「ほうか……せやったら、恋人っぽくデート出来たと思う?」

「あ〜……」




そう言えばこの外出の本来の目的は“恋人ごっこでデートする”だったな。行く直前はどうなるか?って考えていたけど、いざ行ってみたらおばさん達に言ったように普通に友達として楽しんでいた

ん〜〜恋人らしい事と言えば……電車でよろけた時と京都タワーのエレベーターで黙って支えてくれた事。後は全体的にデートコースに引っ張ってくれた事かな

よく考えれば電車とエレベーターでは咄嗟だったし、引っ張ってくれたのは地元民たから出来て当然かって色々考えてしまうけど、純粋に思ったところはやっぱりそこ


それを伝えると、翔君はまた黙りはじめた。あ、もしかして、翔君にとっては精一杯頑張っていたのかな?だとしたら、傷付いたかも……!




「あ、でもね。本当に楽しかったよ!その……恋人ごっこっては言ったけど、そういうの意識しないで楽しめたのも良かっ……」

「ユーリィちゃん」

「ん、ん?」




ああ、ヤバイ。これはやってハズレだったとか、時間の無駄だったって言うのか?そう思って俺は翔君が言う言葉を予想していると……




「ボクゥ、ようわからんかった。せやから延長して明日も恋人ごっこするで」

「ああ。明日もする………って、明日も!?」




黙って聞いていたら、予想外の言葉が出てきてかなり驚いた

ええええっ!?明日もするの!?冗談で言っているのか彼の表情を見ると、とても冗談を言ったような感じは無く少し不満そうにしている

ま、まぁ……あの翔君が人と触れ合おうとしているから良い事だけど、友達として楽しむんじゃなくて、あくまで恋人としてどうなのかが知りたいのか……




「わかった……じゃあ、明日もしよう」

「ほな。せやったら……」




少し珍しい様子の翔君から明日はどうするのかを聞いて床に就いた