静かな別れ




空は青く清々しい天気。

そんな日に、俺は……俺達は馬に乗って、今は最南端になったウォール・ローゼの壁外への入り口に行く




「ユーリィ……本当に大丈夫なの?」

「何がですか?」

「体調とか、まだ安定してないんじゃ……」

「大丈夫です。いつまでも休んでいる暇はないんで」

「そう……けど、無理しないでね?何かあったら私とかに言うんだよ?」

「わかってますよ」




この会話したの何回目だろ?あ〜あ。言わない方がよかったかな?

あの発言をしてから、一部の上司、部下から良く言えば心配されて……悪く言えば行方不明の影響で頭のおかしくなった奴って避けるような冷ややかな目で見る。けど、本当の事だ

別の世界に行ったとかの細かい事は言わなかったけど、大切な人に出会ったのを言ったらこれだ。ま、信じられないのが普通か。巨大樹の森で人と出会うなんてありえないし

ハンジさんは何か未確認生物か?って半信半疑で調べようとするし、大半は「まだ疲れていると思いから休め」って声が多い

だけど、唯一信じてくれた……いや、詳しく言えば、本当に会ったとかの真偽はどうでもいいとしてある事を言った人がいる




「大切なもんが出来たなら、そいつに失礼のないように生きるんだな」




って、リヴァイ兵長から

それは意味深な言葉で、なんだ?どういう意味?って考えたんだけど分からなかった

とりあえず他と違う言葉をかけてくれたのがよかったのか、すんなり耳に入ってきて「はい」って返事はした



失礼のないように生きる……つまり、俺も自分のやるべき事をして、翔君に言った体験したのは全て将来役に立つ力になるって事だったり、今も兵士で後悔していない事とかを証明する生き方をするってことかな

あんまり難しい事は考えられないけど、とりあえず………近くにいないし、もう会えないけど、そうして生きて証明するのは出来るぞ!

だから俺は、すぐに復帰して……







「これより、壁外調査を開始する!!」




調査兵として、自分のやる事を全力でやる!




「(翔君……俺も負けないよ!)」




俺は再び……








「出陣!!」








翼を持って、自由を求めて羽ばたいた