何だかんだで大団円!







ふと、気が付いて恐る恐る目蓋を開けてみると




俺はいつの間にか、屋外のベンチに座っていた




「あれ?………ん?」



辺りを見回してみると、青空の良い天気に道の端には薄紅色の花を付けた木々が続いていた

ここは………公園か。しかし………



「(綺麗な花だな……)」



風に吹かれて舞散る花弁は青空に映えるな。そう思っていると、何処からか声がした



『もう大丈夫やね。じゃあ、おばちゃんは行くから翔によろしくなぁ』

「!」



その声を聞いて自分の置かれた状況を思い出した



………そうだ。俺は死後の世界で両親やフリーダに助けてもらって、最後は翔君のお母さんに連れてきてもらったんだ

さっきの声は翔君のお母さん



「ありがとうございます!……翔君のお母さん!」



そう天に向かってお礼を言うと、まるでそれに応えてくれたように薄紅の花の枝がさわさわと揺れた



俺は……また日本に戻ってこれたんだ!




「(よし!そうなれば、まずやる事は……)」



翔君を探そう!

そのために、まずは知ってる道に出なければ……と公園から出ようとした時



不意に、俺の鼻に甘い香りがふんわりと漂ってきた



「あれは……抹茶バームクーヘン……!」



香りの元を探すために高台になってる所まで行くと、広い公園を抜けた先の横断歩道を渡った先に抹茶バームクーヘンが売られている店を発見した!

バームクーヘンか……前に食べたあの美味しさが口の中で思い出してヨダレが出そうだ……

抹茶味となれば、いかにも和風で………絶対に美味いはず!!


そういえば。と、自分の格好をよく見ると、伏見高校の図書室管理として働いていた時のスーツを着て、こちらの世界で買ったバッグを持っていた

「何故またこの格好か?」と疑問に思うよりも、次に財布の中の確認した………そして、決意した




「(……先に何か食べよう!腹が減っては戦は出来ぬだからね!!)」



翔君を探す前にまずは腹ごしらえだ!!と最初の目的を変えた俺は、あの店に行くために公園の出入り口に向かった

だけど……なかなか出入口に着かない。広すぎる公園の道を面倒に思った俺は、短縮しようと道から外れて斜面になってる草原を歩く事にした


パンプスじゃ歩きづらい草原を上ったり下ったりしたけど、元・兵士の名にかけて負けずに進んでいたが……



「………あっ!!」



下りの所で木の根に引っ掛かってしまった俺は、派手に空中に飛び出した!


まずい!このままだと、転げ落ちる!!


地面にぶつかる直前に受け身を取ろうと、とっさに構えた



だけど、目測よりも早くに俺は………





「う、うわああああ!?」

「ファッ!?」



地面じゃない何かと……いや、誰かとぶつかった