突拍子もないトリップ




……………?、??





「(あれ………?)」





妙だなと思った俺はまだ炭酸の痛みの残る瞼を恐る恐る開ける



…………あ、よかった。ちゃんと瞼開いた。さっきまで本当に痛くて開く事が出来なかったからさ



ふぅ〜………と安心の一息付いたのも束の間。俺はある疑問を抱く



「(……………あれ?俺は今、目を開けてる状態だよな?)」



自分の顔の感覚では開けてるはずなのに、何故か視界は目を閉じたままと変わらず真っ暗

それに



「(あれ?そう言えば、今俺の状態は立ってんのか?横になってんのか?)」



滑り台から落ちた体勢なら横になってるはずなのに、身体の側面にはそんな感じは無い




…………え。これはまさか




「俺………………もしかして滑り台から変な体勢で滑り落ちて、鉄柵まで飛び越えて廃デパートから転落死してしまった!?」



最悪だ!!考えられるのはそれしかない!!

その証拠に思わず声に出した言葉はこの何も見えない真っ暗に木霊した


間違いない………ここは死後の世界だ!!



「こ………こんな死に方あんまりだ!!つかまだ18年しか生きてないのに早すぎるだろ!!俺が何したってんだ!!?………あれか!バイト先で客のお婆さんがケチャップと間違えてデスソース買って行ったのを指摘しなかったからなのか!?わかった!じゃあチャンスをくれ!!あのバイトの日に戻してくれたらお婆さんにケチャップを……!!」



考えられる因果を口に出しながら神にでも仏にも祈った。生き返らせてくれ!と




「…………来たか」

「っ!?」



すると、突如目の前に光の球体が現れ、年のいった男性の声が聞こえた

なんだ?あれは一体………



「光の救世主………ディセンダー……」

「ディセンダー?」



なんか聞いた事ある単語だ。たしかテイルズに出てきたような……

まさか、これは機械とか3D映像とかじゃなくて、本物のファンタジーな物体?

そう思いながら光の球体をまじまじと見てると、光の声は続けた



「私には………私には………もう………」

「えっと………な、なんすか?ディセンダーがどうしたんすか?」



ここで俺は初めて光の球体に問いかけた

すると、光の球体の輝きが増して、それと同時に俺は暖かいものに包まれる

なんだろう。不思議と力が沸いてくるような気がする



「私の力を授けよう…………産み出せなくなっても、このくらいは………」

「え?え?」

「では、頼んだぞ。世界を…………ルミナシアを救ってくれ………!!」



何の事なのか次に質問したかったけど、出来なかった

その声の最後に言った言葉を聞けるか聞けないかのタイミングで



俺はグンッ!と足元から引っ張られるように



視界いっぱいの青空へダイブした!




「なにが………何でどうなってんだよ!!?これはあああああああああああ〜〜〜〜〜〜!!!?」




どうして俺は………


ただ友達と花火を見ていただけなのに

滑り台から落ちて

更には高い高い大空から落ちなくてはいけないんだ……!?


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